福岡県は来年度から、暴力団をぬけた「離脱者」の社会復帰を促すために、元組員を雇用した企業に対して、1人あたり最大72万円を給付する制度をはじめる方針だ。福岡県では、市民を巻き込むような暴力団同士の抗争がたびたび報じられてきた。県警によると、特定危険指定暴力団工藤会」(北九州市)のトップなどが逮捕されて以降、足を洗う組員が急増している。昨年1年間、県警に離脱を申し出た人は127人で、過去最高だったという