墓じまいが多いのは都会ではなかった ── 改葬17万6,105件を都道府県別に再計算、長崎は亡くなった方3人に1件の割合。東京は実数2位から28位へ
▼全47都道府県の数値データ・図版(CC BY 4.0・改変可)はこちら
https://ikigai.town/ja/press/2026-08-11/
■ 実数で見るか、割合で見るかで、まったく違う地図になる
都道府県 改葬件数 実数順位 改葬率 改葬率順位
長崎県 6,656件 9位 32.5% 1位
山口県 4,752件 13位 23.4% 2位
鹿児島県 5,633件 11位 22.2% 3位
沖縄県 3,621件 17位 20.8% 4位
北海道 14,628件 1位 18.8% 5位
東京都 12,982件 2位 9.1% 28位
大阪府 10,376件 3位 8.8% 31位
福井県 242件 47位 2.3% 47位
全国平均は10.6%、最高と最低の差は14.0倍。北海道だけは実数1位・改葬率5位と、両方で上位に残ります。
■ 上位は離島と、人が出ていった地域
改葬率の上位10は、長崎32.5%、山口23.4%、鹿児島22.2%、沖縄20.8%、北海道18.8%、高知16.0%、島根15.9%、和歌山14.8%、石川14.3%、香川13.9%。いずれも離島を多く抱えるか、長く人口が流出してきた県です。
墓を継ぐ人がその土地にいなくなり、都市部へ出た子や孫が自分の住む場所の近くへ墓を移す。あるいは永代供養へ切り替える。その動きが数字に表れています。
下位は福井2.3%、宮城4.8%、山形4.9%、群馬5.3%、新潟5.4%でした。
■ 増えているのは一部の地域ではない
令和6年度の改葬は全国17万6,105件で、令和5年度の16万6,886件から+5.5%。47都道府県のうち34県で前年度から増えています。特定の地域の事情ではなく、全国的な流れとして進んでいます。
あわせて、引き継ぐ人が確認できないまま整理された無縁墳墓等の改葬が3,006件ありました(改葬件数の内数)。
なお改葬件数は現在の墓地がある市区町村で計上されるため、改葬を決めた人がその地域に住んでいるとは限りません。長崎の32.5%は、長崎に住む人だけが作った数字ではありません。

