「犯人の証拠となるものを…」と話すアデルさん(画像はinquisitr.comのスクリーンショット)

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イングランド南部ダンステーブルで先月、28歳の男が帰宅途中の29歳の女性に襲いかかる事件が発生した。女性は果敢にも反撃し、男の舌を噛み切る手段に出た。男は去っていったが、その舌の一部がDNA鑑定によって身元が判明。男は強姦未遂の容疑で逮捕された。

1月下旬の午後5時頃、周囲がすでに薄暗くなっていた中で家路に急いでいたアデル・バーバーさん(29)。彼女は路地から出て来てすれ違った男が踵を返し、自分のあとを追いかけてくることに気づいた。

彼は恐らく自分の連絡先を知りたいのだろうと思ったアデルさんだが、男の方を振り向いた時にはすぐ側にまで近寄ってきていた。次の瞬間、男はアデルさんを壁に押しつけ、口づけし舌を無理やりねじ込んできたという。

アデルさんの頭の中は一瞬真っ白になったが、決してされるがままではなかった。男から逃れるだけでなく、この男が何者であるかという証拠を残さなければと思い、ねじ込まれた男の舌を強く噛んだのである。

これにより男は退散。アデルさんは無事に帰宅し、すぐさま警察に通報した。その際に、噛み切った男の舌の一部が自分の手元にあることを伝えたそうだ。

この舌の一部は証拠品として、警察によってDNA鑑定が行われることとなった。その後、警察に保管されていたDNAサンプルが前科のある28歳の男のものと一致し、逮捕に至った。

非常に過激なように思えるアデルさんの反撃だが、警察官らは犯人逮捕に繋がった彼女の判断と対処を称賛している。アデルさんはメディアの取材に、「女性がこうした襲撃にあった際、心身ともに固まってしまうかもしれない。でも、反撃することで相手を退散させ、また少しでも犯人の証拠となるものを手に入れることが大切だと思う」と語っている。

※ 画像はinquisitr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)