痛風は、なぜ女性より男性のほうがかかりやすい?

写真拡大

痛風患者は男性が9割!

みなさんは「痛風」と言う病気をご存じでしょうか? また痛風は「男性の病気」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか? 実際に、痛風発病頻度の男女比は、「9:1」と圧倒的に男性に多いです。痛風は、なぜ男性のほうが多いのでしょうか? 順を追ってご説明していきます。

■痛風とは?

血液中の尿酸という値が高い(高尿酸血症)によって、足の指や足首、膝などに起こる急性の関節炎のことです。特に多い部位は、足の親指の付け根の関節部分で、初めて発症する人の約7割がこの部位に痛風発作を起こします。

ちなみに、前述したように痛風発症の9割は男性、年齢は40代前後が多いです。

■痛風の症状とは?

突然、足の親指の付け根辺りが痛み、赤く腫れ上がります。痛みは締めつけられるように激しく、足を動かすことができません。これが「痛風発作」という症状です。無治療の場合、痛風発作は3日程度続き、その後少しずつ改善されて10日前後でよくなります。さらに無治療でいると、半年〜1年の頻度で再発し、足の親指以外の関節も腫れて、痛風発作の間隔もだんだん短くなります。

■痛風の原因とは?

高尿酸血症が続くと、尿酸の結晶が関節の組織に沈着して、その結晶が関節内で炎症を起こすと言われています。ちなみに尿酸とは、「プリン体」という物質の最終産物です。プリン体を多く含む飲食物の代表的なものは、「ビール」「レバー」「明太子」などです。

■なぜ男性の方が痛風になりやすい?

ここまで痛風について見てきましたが、痛風の原因は血液中の尿酸値が高いこと、つまりは、プリン体の過剰摂取が原因となることが多いということです。プリン体を過剰摂取してしまう原因にはどんなことが挙げられるでしょうか?

1 食生活によるもの
食事内容は尿酸値に直接影響を及ぼします。長期間にわたる痛風発症の調査によると、肉食は痛風を増やし、海産物も一部のもの(明太子やカツオなど)では痛風を増やします。

また、野菜や乳製品は痛風の発生リスクを減少させると考えられます。さらに痛風を発症した人の60%は肥満であり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなる傾向があります。

2 飲酒によるもの
アルコール飲料を飲むと尿酸値は一時的に上がります。プリン体は、ビールにもっとも多く含まれ、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒はあまり含まれていません。ビールをよく飲む人ほど、痛風になりやすいと言えるでしょう。

3 ストレスによるもの
はっきりとした原因は不明ですが、過度なストレスがかかると、血液中の尿酸値が上昇するとの研究結果があります。ストレスはうまく発散させるようにしましょう。

以上の原因は、どれも主に働き盛りの男性に多く見られるものばかりです。このことから、痛風は男性に多く発症します。日々の食生活や生活習慣を見直して、いつまでも痛風知らずな健康な身体でいたいですね!

(37歳女性内科医/Doctors Me)

※画像は本文と関係ありません