2000万円を3年で6億円にした個人投資家に学ぶ ガンホーを覚えていればミクシィが買えたわけ!

写真拡大

今発売中のダイヤモンド・ザイ10月号の人気企画「億を作った人も多数!株の勝ち組の必勝ルール」の中に登場しているのは、株価上昇のストーリーに自信のある銘柄に投資して3年間で資産を30倍の6億円にした31歳の専業トレーダーの加藤さん(仮名)だ。その加藤さんに誰もが陥りがちな希望的観測で買う「ギャンブル投資」から卒業するためのヒントを教えてもらった。

嫁の父親を説得できるぐらいの
明確な「根拠」がある株だけで勝負!

 直近3年で資産を30倍の6億円超に増やした加藤さん。大事なのは株価上昇の「ストーリー」を見つけることだという。

「ストーリーはシンプルでいいのですが、自分の奥さんの父親を説得できる強さが欲しい。掲示板に後場に大口が買ってくると書いてあった、では何の根拠にもなりません」

 昨年はガンホー(3765)で大きく儲けたが、買いの根拠には自信があったという。

「ガンホーは決算が出る前に180万円で買い、好決算を発表して株価が300万円まで急騰したところで利益を確定させました。昨年の3月時点では、ダウンロードが増加するだけでなく、100万ダウンロードされる期間がどんどん短縮。すでに好調な四半期決算が続いていましたが、現状の決算数字は過去のイマイチのときのもの。情報を見ていれば、さらにすごい決算が出るのは読めたはずです。今年はミクシィ(2121)でも大きく儲けましたが、基本的なストーリーはガンホーと同じでした。ガンホーを覚えていれば、ダウンロード数の伸びを見て買えたはずです」

 もちろん失敗もあるが、ストーリーが間違っていたと判断すればすぐに撤退する。それが長い期間、相場から脱落しない秘訣だという。

「ただしストーリーに自信があれば、多少株価が下落してもいずれ上がるので売りません。株は需給で2〜3割は簡単に上下しますが、それとストーリーは関係ないからです」

 流行のテーマ株を狙うときも、成長ストーリーを重視する。なぜならテーマ株がテーマ株だとわかるときは相場も終盤のことが多いからだ。

「何となく売買するぐらいなら個別株ではなく、ひふみ投信(高い運用実績を誇る日本株のアクティブファンド)を買ったほうがいい。大事なのは洞察力とそれに対する検証を繰り返すこと」

 儲かったら車を買いたい、など希望的観測で買うのは愚かな選択で、それはギャンブルだという。

「今の保有銘柄は5銘柄です。ストーリーが崩れなければ、10年で10倍ぐらいになると思っています」