ロンブーの淳と亮 (画像はinstagram.com/atsushilbより)

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タレントのヒロミが、初出演したバラエティ番組『ロンドンハーツ』にてMCの田村淳(ロンドンブーツ1号2号)とグラスを傾けながらお笑い番組のあり方について熱く語った。また、人気芸人の後藤輝基(フットボールアワー)と大久保佳代子(オアシズ)の2人は今のお笑い番組について「信頼関係で成り立っている」という見方で共感しており、ヒロミたちと対照的だったのは興味深い。

コントグループ・B21スペシャルとして昭和のお笑いブームに活躍したヒロミも49歳となる。現在、グループは活動休止中だが、ヒロミはタレントとしてテレビ番組に出演することが増えてきた。6月17日の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)にて企画された『密室検証!もしもこんな2人を飲ませたら?』で、そのヒロミとロンブー・淳がサプライズ対面することとなった。

今回の企画ではフット・後藤と大久保佳代子も2人で飲むこととなり、ビールと白ワインが進むうちに後藤が女芸人について「芸人とはいえ、女の子なので腫れ物をさわるように気をつかう」と本音を明かした。大久保佳代子は「分かる」と共感して、「女芸人サイドから言うと『うっせえ、ブス』、『うっせえ、ババア』と言ってくれる人が減ってきた」と実感を語る。

大久保は、そのように突っ込んでくれる男の芸人はおぎやはぎの小木博明と有吉弘行くらいだという。後藤が「自分は『うっせえ、ババア』とは言わないが、違う言い方はする」と主張すると、大久保もそれは認めている。

そうしたお笑い番組での駆け引きについて、大久保は「こっちサイド(女芸人)がちゃんと返せば成立するもの。そういった信頼関係がちゃんとしていないといけない」と語ると、「なんか、お笑いってイイ仕事だな〜。信頼関係なんだよね〜」と感動していた。

とんねるずやダウンタウンとほぼ同じ頃に活躍したヒロミは、その時代のお笑いを作ったひとりだ。淳はその先輩に「最近、テレビがおとなしくなってないですか?」と話題を振った。「ヒロミさんやとんねるずさん、ダウンタウンさんがむちゃくちゃにしていた感じが今はなくなった気がする」というのだ。

ヒロミは「あの人たちはメチャクチャだった」と、とんねるずやダウンタウンの暴れっぷりを振り返る。テレビ局に『コレをやりたいな』と言えば、『面白そうだな』と返ってきても『それダメだろ』と否定されることはなかったそうだ。

当時のように無茶はできないが、ヒロミが最近の番組で好きなのが『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』で、「くっだらねえ! どうでもいいよ!」みたいなところが気に入っているらしい。淳も「今は、どうでもいい番組が少なすぎる」とうなずいた。

ヒロミさんにはいろいろな番組に出て『ここがダメだ!』と言ってもらいたい」と淳が期待すると、ヒロミは最近のお笑いについて「仲良しでやっていて、面白がっているところがある」と指摘する。

B21時代には「ウンナンとしゃべるなよ!」というような、芸人同士が馴れ合いにならないライバル的な関係にあった。しかしヒロミは、「今は同世代の芸人が多い感じで、たいして面白くなくても(内輪で)面白がってくれたりする」と口にした。淳が「みんなで集まっている力で、なんとかするということですね」と理解すると、ヒロミは「それが良いところもあるし、すごくダメになっているところでもある」と“馴れ合い”の風潮に警鐘を鳴らした。

この日、飲み会の席で会うまでは誰と対談するか知らされていなかったヒロミだが、「“かのうナントカ”くんが来たらどうしようと思っていた」と明かしており、相手が淳でホッとしたようだ。その狩野英孝の他に、放送時には藤本敏史(FUJIWARA)や山崎弘也(アンタッチャブル)の写真が、“馴れ合い芸人”の代表かのように映し出された。

ところがスタジオでVTRを見終えたヒロミは、有吉弘行らの配慮から以前所属していた人力舎の後輩となる大久保佳代子とチューをするハメとなる。『ロンハー』の洗礼を受けて“馴れ合い”を「すっげー楽しいね」と嬉しそうにしていたが、そこに“信頼関係”があればこそ笑顔でいられたのではないか。

※画像は『田村淳 atsushilb Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)