吉野家は、2014年4月1日10:00から、全国の店舗で牛丼の並盛価格を現在の280円(税込)から300円(税込)にする。消費税新税率に導入と原材料の高騰と円安を踏まえ、新価格に改定する。3月25日に、同社代表取締役社長の安部修仁氏が会見し、新しい牛丼について説明した。(写真は、吉野家の安部修仁氏。サーチナ撮影)

 主な商品の税込新価格は、牛丼・アタマの大盛は390円(現行:380円)、同・大盛は460円(440円)、同・特盛は560円(540円)。牛すき鍋膳・並盛は590円(580円)、牛チゲ鍋膳・並盛は590円(580円)、牛カルビ丼・並盛は490円(480円)、ロース豚丼・並盛は490円(480円)など。

 同社では、この価格改定に伴い、「牛丼の味・品質の改良を同時に進め、吉野屋の代名詞である牛丼の肉の熟成度を向上、タレの構成成分の改良、玉ネギの増量等によって、味・品質を高めてまいります」(安部修仁氏)としている。

 特にこだわった牛肉の熟成については、これからは、冷凍から冷蔵への移行段階で約2週間の熟成工程を追加することによって「たんぱく質がアミノ酸に変化し、うまみ成分になる」「ペプチドが増え、牛肉の酸味が抑えられ、まろやかになる」などの効果が期待されうま味が増すという。

 また、タレには、白ワインの配合比率を高め、生の生姜をすりおろして用いるなどによって、よりスパイシーな味わいになった。さらに、牛肉の量は変えないままに玉ネギを増量することによって、さらに「うまい」と実感できる牛丼になるとしている。新しい牛丼は、4月から順次、全国の店舗に導入していく。(編集担当:八木大洋)