「ブラデリスニューヨーク」。補整下着だが、付け心地もよくオシャレ

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下着を買うなら、ちゃんと試着したほうがよいと思いつつ、最近は面倒で適当に下着を買っていた私。先日、4〜5年ぶりに専門店でフィッターさんに計測・試着してもらったらビックリ。なんと2カップもアップしていたのだ。

いまや、どんなブラを付けるときでも、とりあえず寄せてあげるのは常識。だが、カリスマフィッターさんのゴットハンドはやっぱりスゴイ! 背中や脇に流れているお肉を優しい手つきで、しかも大胆に引き寄せて、クイクイッとカップに収めてゆく神業は思わず見惚れてしまうほど。

サイズアップして見栄えもよくなった胸に鏡の前で嬉しくなったが、ふと疑問が湧いた。もしかしてこれって、単に寄せ集めるだけの余分な脂肪が増えた(つまり太った?)だけだったりして。というか、そもそもバストアップには余分な脂肪が不可欠なのだろうか?

そこで、今回私が実際にフィッティングをしてもらった下着メーカー、ブラデリスニューヨークのフィッターの方に話を聞いてみることに(以下Fさん)。

――バストのサイズアップには寄せ集めるための脂肪がないとダメ?
Fさん そうですね。バストから流れた脂肪や余計な脂肪があったほうがバストアップしやすいです。

――やっぱり……。ならば体を鍛えたりして脂肪が少ない人は?
Fさん アスリートなどは流れた脂肪が少なく筋肉が多いので、移動するものがないため難しいです。ただ、筋トレを控え、身体を温めてマッサージなどをすると筋肉の結束が緩み、少しの脂肪が動きやすくなります。そもそも寄せ集めるお肉の半分以上は、間違ったサイズや形、着け方でバストから流れたもの。ほとんどが脂肪なので、正しいサイズ、合ったカップの形、ボディメイク術で本来あったバストに移動します。

ちなみに残りは贅肉だが、これも脂肪なので、がんばれば少しずつ移動するそうだ。

――最近は補整効果のある下着も多彩になっている。昔は補整下着というとキツイ、おばさんっぽいなどのイメージが強かったが、付け心地がよくオシャレなアイテムが増えてきた。下着を選ぶコツは?
Fさん 自分のサイズを知ること。そしてフィッターに正しいサイズとどんなカップの形が合うかを選んでもらい、正しい着け位置やボディメイク術を習得することです。自分で曖昧なサイズを選んだり、適当なボディメイクでは、バストは垂れる・離れる一方で、形が悪くなります。

うぅ、なんだか自分のことを言われているようで耳がイタイ……。ちなみにブラデリスニューヨークはいわゆる育乳ブラ。1.2.3のスリーステップで胸を育てていくスタイルだ。

Fさん まずはバージスラインというバストとお腹の境目の線を作っていきますが、それが出来るだけで下着をはずしても、ある程度、胸がきれいに保てるようになります。

ステップ3までいけば、デコルテにボリュームのあるお椀型のバストが出来上がるそうだ。各ステップの中にもパターンがいくつか用意されているのでベストなブラが見つかりやすく、継続的に使えば2〜3カ月でステップアップしていけるという。

Fさん ボディラインをいつもイメージし、理想に向けて努力していればイメージ通りに近づきます。コンプレックスを自信に変えてこれからの人生もバストもアップさせましょう。

うーん、その美しい胸でいわれると説得力が違うなあ。

見た目にも美しく整ったバストを見ると、それだけで気分がアップするのは女性の特権。久しぶりのフィッティングで大いにそれを実感した。いやはや、私も精進します!
(古屋江美子)