やっぱり現金が一番?!
そろそろ年の瀬。寒さも深まり、押し迫ってきた気分になりつつある。そんな時期に気になってくるのが年賀状だ。最近耳にした情報で、来年届けられるお年玉付年賀状は、なんと現金が当たるという。さっそく、詳しい話を日本郵便の広報に聞いてみた。

――賞品を現金にした理由はどうしてでしょうか?

「理由は、大きくわけて2つあります。ひとつは、お客様に何が当たったら嬉しいかアンケートを取ったところ、“現金が嬉しい"という声が多かったこと。もうひとつは、話題性です。今回、賞品を1万円にすると同時に当選確率を10倍に上げました。これにより、当選する人が増えて話題になることで、年賀はがきの人気が盛り上がればと期待しています」

なんでも、昨年発行までは100万本に1本当選だったのが、今年は10万本に1本になるそう。確率が10倍に増えるとは、宝くじもびっくり! 今までの賞品は家電が多く、昨年の1等賞品は選べる国内・海外旅行、パソコン・デジカメ・プリンタセット、液晶テレビ、快適家電セット、一眼レフカメラの5種類から選んでもらう形式だったとか。お年玉付年賀はがきが賞品を現金にするのは発売以来はじめて。三種の神器の時代と違って、欲しいものは自分で手に入れられる時代。現金なら食事やお年玉など、いろんな使い方ができる。

――そもそもお年玉付年賀はがきの発祥はいつですか?

「お年玉付年賀はがきは昭和24年に初めて発行されました。また、世界的にも珍しいくじ付のはがきとなったのは、戦後の混乱期に家族や知人の消息を尋ねる手段としても使われていた年賀はがきに、くじを付けることで少しでも明るい話題を提供したいという意図からはじまったそうです」

今年の平成26年用年賀はがきは、35.9億枚発行予定。種類は額面のデザインで9種類。無地、インクジェット紙、インクジェット写真用、ディズニーキャラクター、ディズニーキャラクター (インクジェット写真用)、いろどり2種、寄附金付に加え、今年新たにディズニーキャラクターの吹き出しシールとはがき5枚のセットも地域限定で発売されている。

ちなみにお世話になっている方への年始のご挨拶は、平安時代から日本で続く習慣だそう。日本人としてはやっぱり年賀状、出しておきたいですね!
(カシハラ@姐御)