もちろんここでもストップはなく、試合は再開。ドスサントスは大きな右から左ジャブを放つも、すぐにヴェラスケスの右を受けて組みつかれる。エルボー2つからジャブを伸ばすとチャレンジャーだが、目に入る血が気になるようだ。と、左を受けてケージに詰まったドスサントスは、左フックから右を受け、ヒザを返すとここで4Rが終了する。

最終回、パンチを入れてから、ドスサントスの右を誘いテイクダウンに成功したヴェラスケス。立ち上がり際にバックにつくが、すぐに正面から押しこんでいく。右脇を差されたドスサントスは、ヴェラスケスの細かい右のパンチを受け続ける。エルボー以外、攻撃手段がなくなり、ケージに釘付けにされるドスサントス。そのケージ際で右を受けて、組みつかれるとノーアーム・ギロチンへ。ホールドされた首を軸に、巻き込むようにグラウンドへ移行して、首を引抜いたヴェラスケス。同時に頭をマットに打ち付けたドスサントスが、正座状態になるとヴェラスケスが、そのがら空きの顔面にパンチを入れる。頭からつっ伏したドスサントスを見て、ついにレフェリーが試合をストップした。

削られ、パンチを被弾し続けたドスサントス。終わってみれば、耐え忍ぶ折れない心は見せたが、打ち合いのなかでしか勝機を見つけられない完敗であった。