「大家さんが日本人の方で、色々と助けていただきました。磯野さんにも付き合ってもらっていますし、宿泊先は自分達も含め用意しないといけなかったのですが、最初はモーテルでも借りようと思っていたんです。キッチンがついているタイプなら安く済みますし。でも、サマーシーズンだからか全然、部屋が取れなくて。

できるだけジムに近い、チュラビスタに拠点を置きたいという希望もあり、今、借りているあの家も、最初は厳しかったんです。それを大家さんの旦那さんが、スポーツが好きな人で、『頑張ってください』って貸してもらえたんです」

――本当に普通に芸能人が、恵比須や目黒のこじゃれたマンションに住んでいるくらいの家賃のようですし、レンタカー代、追加のセコンドのチケット代など考えると、相当な投資になりますね。

「次の試合に関していうと、儲かるとか儲からないとか、そういうことじゃないです。良いんです、勝てば。勝つために必要な費用ですし、結果、勝てばウィン・ボーナスが儲けになります。ハハハハ。出費は本当にたくさん、凄いことになっていますけど、今回はしょうがないです。新しい場所でやることになったんだし、お金は掛かっていますけど、勝たないと何も始まらないですから。

自分が良いと思って、ここにやってきたので。それだけ投資する価値がある練習ができています。まぁ、奥さんには申し訳ないですけど(笑)」

――奥方とはサンディエゴで別れ、ベロオリゾンチには向かわれないそうですね。

「まぁ、ブラジルの治安を考えると、一緒でない方が良いかと思ったんです」

――岡見選手の三食を用意するために、サンディエゴで2カ月を過ごしてくれた奥様には、本当に感謝の念しか浮かんでこないのではないですか。

「そうですね。ストレスだって溜まっていると思います。だから、日曜日は奥さんタイムを作って、過ごしているんです。UFCは毎回勝負なんですが、今回は特に色々と環境も変えたので、絶対に負けられないです。本当にアライアンスMMAでの練習も含め、サンディエゴは最高ですね(笑)。良い環境で、練習できました」

――そのような言葉が出てくること自体、順調に仕上がっている証明だと思います。

「もう、やるだけのことはやりました。根をつめた練習はもう良いんじゃないですかね。スパーも上がりましたし、あとはパットなり、コンディショニング・トレーニングをするだけの調整期間になります。スパーリングもフィル・デイヴィスと散々とやりましたし、他に良い選手もいっぱいるんで。柔術ユニバーシティから黒帯で、ライトヘビー級でMMAを戦っている選手を呼んでくれたりして、色んなコーチの存在も含め、もの凄く助けてもらいました」