ビビアン・スー、18歳サバ読んでミニ映画にチャレンジ/台湾

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(台北 24日 中央社)キャンパス版ショートフィルム、「聴見下雨的声音」(雨音が聞こえる、方文山監督)でギターの得意な女性ボーカルを演じるビビアン・スー(徐若[王宣])が23日、男性主人公役のアラン・コー(柯有綸)とともに台湾カトリックの名門、輔仁大学(新北市)でロケを行った。38歳で20歳の女子大生を演じようと体重を45キロまで落としたビビアン。学生役はやはり難しいともらしている。

女子大生になりきるには、特に目が若い人のように澄み切ってキラキラしていないとダメだとビビアン。毎回役に入る前には身近な大学生を観察し、喜怒哀楽に若い子特有の恥じらいが滲むよう気をつける。彼女は7年前、中国大陸映画の「雲水謡」でも女学生を演じている。自分の演技をロケ先の輔仁大学名物、メロンパンに例え、「甘くて歯ざわりがよくて深みがある」と自信のほどを見せる。

ロケではアランと芝生に寝そべってのキスシーンもある。しかし、ふだんから冗談ばかり言い合う2人で撮影さえ終わればアランは「オヤジ路線」、「いつもゲップして咳払い、寝ている時は歯ぎしりしておならをする」。でも、「そんな飾らないところがかわいい」とビビアン。アランの方は「20歳の頃なら僕はこんなじゃなかった。今はもう30歳過ぎだ。ちょっとジャンプしただけでも腰が痛いよ」と冗談。

かつて家計を支えるため大学に通えなかったビビアンはこの微電影(ウェイディエンイン)の撮影でついに“学園恋物語”の夢がかなった形だ。また、歌手活動を休止して5年目、今回自分で作詞したものを歌う。ただし、撮影スケジュールが年末まですでにいっぱいで、アルバムなどはとても出せそうにないとか。

(編集:谷口一康)