ドイツで隕石動画がブロックされている理由

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世界中でYouTubeの隕石動画が話題になったが、ドイツではそうした動画を見られない状況になっている。動画のほとんどが車載カメラの映像(日本語版記事)で、背景に車中で再生されていた曲が聞こえるからだ。



グーグル(YouTubeの親会社)とGEMA(ドイツ最大の配信権管理団体)が著作権をめぐって争っているせいで、ロシアのYouTube動画の多くはドイツ内ではブロックされているのだ。



OpenDataCityが行った最近の調査によると、YouTubeの「トップ1,000」動画のうちの60%以上がドイツでは見られないという。グーグル社が、それらの楽曲の権利はGEMAが所有していると見なしているからだ。



米国でならこれはほぼ確実に(著作権の侵害にあたらない)フェアユースとして扱われるが、ドイツでは、この規定と同等のものはないのだ。



ブロックされた動画には、ドイツ語でこのように表示される。「申し訳ありません。この動画には(Sony Music Entertainmentの)楽曲が含まれており、GEMAがこれに配信権を与えていないため、ドイツでは再生できません」



ただし、GEMAのハラルド・ヘケル最高経営責任者(CEO)はこの表示について、「表示されるテキストは、GEMAが楽曲使用へのライセンス供与を断固として拒否しているような間違った印象を与える」と指摘している。「逆にGEMAは、いつでもYouTubeにライセンスを与える準備はできている。YouTubeは法的規制に従って、いつでもライセンスを取得する選択肢を有している」



同じ声明の中でGEMAは、「ストリーミング1回につき0.00375ユーロ(0.005ドル)」の使用料を要求していると述べている。同団体はYouTubeとの話し合いは「決裂」したと述べ、この論争はドイツ特許商標庁調停委員会に付託されたと述べている。



ドイツの友人が問題の動画を見られるようにと思った筆者は、GEMAのTwitterアカウントに対して、「友人が1回だけでも動画が見られるよう、喜んで0.00375ユーロを支払います」とコメントしてみた。GEMAからは返事が得られていない。



※この翻訳は抄訳です。




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