――チーム・アルファメールの練習を見ていると、チャド・メンデスがまさに以前のユライアのようで、ひたすらアグレッシブでパワフル。対して現在のユライアは、随分と落ち着いたように見受けられました。

「ハハハハ。僕はちょっと成熟したかな。もうMMAを10年やっているしね。知識もついたし、スマートになっているよ。まぁ、それだけ時が経ったということだよ。今のチャドはあれぐらいで良いはずだ」

――そのアグレッシブなスタイルが、すかされる。そんな時代にMMAは突入してきたかと思います。これを進化といってよいのか、ただの変化なのか。ただ、いつもファンがユライアを支持するのは、そのアグレッシブな姿勢を持ち続けているからだと思います。

「攻撃の届かないところに立ち続けているファイターは確かに増えた。MMAは進化し、変化し続けているよ。戦術も変わってきた。でも、僕はフィニッシュするために戦っている。ファイトの最終目標はテイクダウンじゃない。MMAはテクニカルゲームである一方で、プリミティブ(原始的)なゲームだ。

判定有きのファイトは好きじゃない。何よりも、現時点でジャッジはMMAを理解しているとは思えない。ただ、多くのファイターがポイントを取るゲームプランを立てているよね。それも確かに必要なんだろうけど、気持ちは戦いにいく。相手を倒すという部分が必要だと思う」

――ユライアの良さを殺すために、遠い間合いで戦うというファイターは増えてくると思います。

「ヘナン・ベラォンのように戦われると、厳しいよね。前に出てくると、思い切りパンチを放って後に下がる……。あの試合は1Rの2分過ぎに肋骨を折ってしまった。言い訳になるかもしれないけど、アレが無ければもっと距離を詰めることはできたはずだ。僕自身がベラォンの動きに合わせる試合をしないといけなくなり、彼のゲームプランは徹底して距離を取ることだったから、ホントに難しい試合だったよ。

戦いにならなかった。ビッグパンチも、ビッグテイクダウンもない大きなダメージを与える攻撃がない試合、ああいうのは僕は好きじゃない。でもビッグファイトほど、勝敗の差でその後が変わってくるから、ああいう細かい部分に拘る試合になってしまうんだ」

――ところで次の大会、メインは女子MMAです。

「UFCもマーケットの拡大が必要だ。女子の試合をメインアクトに持ってくる。僕らが彼女たちの前に試合をして、彼女たちがメインのイベントをサポートする。そうやって、このスポーツを盛り上げていければそれで良いんじゃないかな」