文部科学省と厚生労働省は、今年3月に大学を卒業した学生の4月1日現在の就職状況を共同で調査し、結果を公表した。大学卒業者の就職率は過去最低だった昨年の91.0%から改善し、93.6%となった。

 調査によると、大学卒業者の就職希望率は68.9%(前年同期比2.4ポイント増)、就職率は93.6%(同2.6ポイント増)となった。就職希望率、就職率ともに4年ぶりの増加となった。

 就職率を属性別に見ると、国公立大学は95.4%(前年同期比1.9ポイント増)、私立大学は92.9%(同2.8ポイント増)。男子学生は94.5%(3.4ポイント増)、女子学生は92.6%(同1.7ポイント増)、文系学生は93.3%(同2.8ポイント増)、理系学生は94.6%(同1.5ポイント増)となっている。

 地域別では、関東地区の95.1%(同2.4ポイント増)が最も高く、北海道・東北地区の90.0%(同0.8ポイント増)が最も低い。

 昨年10月1日時点の就職(内定)率59.9%から33.7ポイント上昇し、過去最高の伸びとなった。4年生の秋以降に就職内定を獲得した学生が例年に比べると多かったようだ。

 短期大学(女子学生のみ)の学生の就職率は89.5%(前年同期比5.4ポイント増)、高等専門学校(男子学生)は100%(同1.3ポイント増)、専修学校(専門課程)は93.2%(同7.0ポイント増)となっている。

 調査対象は、全国の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の中から抽出した112校、6250人。

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