中国証券監督管理委員会関連部門の関係者によると、上海・深セン証券取引所による中小企業私募債試験発行案の作成はすでに完了し、現在承認待ちの段階であることを明かした。26日付中国証券報が伝えた。

 同案では私募債を発行する企業の収益水準、発行限度額などに関しては制限的な規定が設けられていないが、中小企業私募債発行期限は1年以上とし、発行金利は銀行同期貸付金利の3倍以下とされている。

 また、中小企業私募債の試験発行範囲を北京市・天津市・広東省・江蘇省・浙江省・上海市とし、発行主体については、不動産業と9つの生産能力制限業種の企業を除き、すべての企業が申請可能となっている。企業は深セン証券取引所あるいは上海証券取引所に届け出ることができる。

 同関係者は「一部の証券会社は既に私募債発行の意向がある企業と接触し、準備作業を始めている。中小企業私募債の発行金利は10%近くになると見込まれ、一般的な社債を6―7%上回る金利水準となるだろう」と述べた。(編集担当:陳建民)