ささいな出来事がきっかけで、ときに大げんかに発展することがある。中国では先日、子どもの立ち小便を巡って、大人が大げんかするという一件が報じられた。

中国紙金陵晩報などによると、この一件は江蘇省南京市下関区で暮らす王さんが、孫に立ち小便をさせようとしたことが発端。王さん夫妻は毎朝8時ごろ、孫を幼稚園まで連れて行くのが日課になっていた。その日も普段通り孫を伴って幼稚園への道を歩いていたところ、突然孫が尿意をもよおしてしまい、仕方なくその場で小便をさせることに。すると、ちょうどそこに「何をしているんですか!?」と怒鳴りながら女性が登場。孫が小便をしようとした場所は、女性の家の壁だったためだ。

咎められた王さんは「5歳児が突然尿意をもよおしたんだ。立ち小便するくらい別に良いではないか」と思い、「いきなりそんな怒鳴り声を上げられたら、子どもはたまったもんじゃない!」と、けんか腰で登場した女性に激怒。王さんと女性の間で罵り合いが始まってしまった。

現場に居合わせた王さんの妻はなだめようとするが効果はなく、罵り合いは互いに一歩も譲らぬ泥仕合と化してしまう。女性が「子どもが外で小便をすること自体には反対しませんよ。ただうちの壁ですからね。すぐそこに下水口があるというのに。そんなことであなた、子どもに教育なんて出来るんですか?」と嫌味を言えば、王さんも負けじと「うちの孫に毎日ここで小便させたらどうなるか見てみますか」などと反撃。そうこうしているうちに女性のほうが近くにあったレンガを手に取り、王さんを威嚇し始める。女性としては「これで決着が付く」と踏んでの行動だった。

しかし、興奮していた王さんはひるまない。「やれるならやってみろ。できないなら臆病者だぞ」などと相手をさらに挑発。ついにキレてしまった女性はレンガを投げつけ、結果、王さんは頭から出血する傷を負ってしまった。

最終的には警察が介入することで事態は収まったが、頭に傷を負った挙句、病院で治療費を払うことになった王さんは反省しきり。二度とこうしたことが起きないよう、自分を戒めていくつもりだという。