「人生とは旅であり、旅とは人生である」…あの名言を残した旅人が、サッカー界初の全国地上波冠番組スタートです!

Jリーグ開幕を迎えた3月5日。僕もうららかな春の日差しに誘われ、川崎フロンターレのホーム・等々力陸上競技場へ行ってきました。優しい出店の兄ちゃん、誠実な運営スタッフ、元気なお手伝いの少年たちの目にも、開幕週の特別な喜びが宿っていました。彼らの生き生きした働きを見て、新しいシーズンが始まったのだなと改めて実感するなど、僕のテンションも急上昇。

会場入りと同時に渡されたバナナ。そしてスポンサーのマクドナルドさんが配るスクラッチカードでは、川崎戦がビッグマック無料券をもらえる大当たり。試合を見にきただけでバナナとビッグマックをゲットした僕は、早速バナナをほおばる至福の時間。2本、3本、4本、まだあるのか、5本とペロリ。手厚い歓待に、試合前だというのに気持ちもお腹も満足してしまった次第。(ちなみに、帰りにもバナナをいただいてしまい、この日は昼食・夕食がバナナとなりました!川崎さん、ごちそうさまです!)

リーグから発表された日程を見た瞬間には、「うわっ、東京ではJ1が1試合もない」と驚きを覚えたものでした。実際この日も携帯からネットに「開幕週なのに東京でJ1が1試合もないのは誰のせいですか?」と質問してしまったほど。さすがネット集合知の現代だけあって、「浦和のせいです」「途中移籍の前田俊のせいです」「FC東京のせいです」などの回答がすぐさま寄せられました。何となく答えが得られてモヤモヤも解消。川崎の試合に集中するとともに、「じょうふk」という回答をベストアンサー認定することにしたのです。

試合前にはモデルの小森純さんが登場。手元のカンペを凝視しながら「川崎…フロ…ン…ターレ?」と力強く読み上げ、地元出身者としての愛を表明。一方、山形サイドには広島カープの前田健太にエロ写メを送ったとして一気に有名人になった、タレントの相原ななさんが参戦。有名人たちにも広がる「サッカーが好き!」という温かい気持ち。試合観戦の魅力もそうですが、こうした人と人とのつながりを感じられるのが「現場」の素晴らしさですね。

試合自体は山形が一方的に翻弄されたという印象で、遠方から駆けつけた山形サポーター諸氏は残念な立ち上がりとなったことでしょう。それでもホイッスルまで諦めずに、前向きな声援を贈る姿はチームスローガンの「粘強(ねっずぐ)」そのもの。本当に爽やかな集団でした。今後は得点・勝利への道筋をYahoo!質問箱で調べつつ、ベガルタ仙台との「本当の出身地はどっちだカンニングダービー」に向けてチーム力を高めていってもらいたいものです。

と、Jリーグ開幕で日本列島が盛り上がったこの日。それに便乗するかのようにひっそりとプライムタイムでの冠番組を始めた旅人がいたもよう。サッカー選手としては、おそらく初となる全国地上波冠番組。サッカーファンが試合に出かけ、遅くまで飲んだり騒いだりしているこの日のスタートで、どこまで便乗できたのかは不明ですが、とにかく期待せずにはいられません。

ということで、サッカー界の大きな期待を背負って始まった旅人の初冠番組について、5日に日テレで放映された「Revalue NIPPON Project - 中田英寿 日本をつなぐ -」からチェックしていきましょう。



◆毎週土曜日、21時54分から22時までの5分間お送りします!


旅人の雄姿を想い、バナナをぱくっと喉の奥まで咥え込んで待った番組スタート。ワールドカップやアジアカップでの日本代表大活躍を経て、相対的に旅人の価値も下落気味の昨今。「こないだからサイトでやってたことと変わらんな」「単にNEWS ZEROでの特集企画が中止になった穴埋めでは」「長めのCMと言うべき」など、僕の不安も募ります。

そんなとき流れてきた爽やかなピアノの調べ。世界的に活躍をつづけるピアニスト辻井伸行氏による番組テーマ曲「コルトナの朝」。旅人が活躍したイタリアの地にインスピレーションを受け、辻井氏が生んだというこの曲。一見旅人と関係がありそうで、まったく旅人とは関係がないこの曲の誕生秘話。番組タイトルの「日本をつなぐ」が本当につながっているのか、僕の不安はますます募ります。

この番組はTOSTEMさんが提供していることをひとしきりお知らせするや、画面は切り替わってカッコイイ旅人の写真が連続で登場。日本の海を腕組みして見守る旅人。日本の寺社仏閣をサングラス越しに見守る旅人。日本の畑を腰に手を当てて見守る旅人。日本の伝統工芸を「へぇー」という顔で見守る旅人。働かずに自宅で待機している人を「自宅警備員」などと呼ぶそうですが、まさに旅人にも「日本警備員」といった風格が漂ってきました。

↓旅人の日本を見守る真剣な眼差しは、こちらのCMでイメージ願います!


かなり真剣だな…。

家の前にこんな真剣な人がいたら、うっかり通報してしまいそうだ…。



記念すべき第一回の放送テーマは、京都府京都市で受け継がれる「紬織り」。繭から手引きによって紬ぎ出された糸で織られた紬織りは、手仕事による紬糸の不揃いさが自然な凹凸を生み、独特な風合いとなるのだとか。番組では人間国宝の紬織り作家・志村ふくみさんを訪問。志村さんが植物から抽出した染料で染め上げた糸は、伝統的手法によるとは思えぬほどの鮮やかで多種多様な色味。赤、紫、青、緑の糸が鮮烈な印象で目を惹きつけます。

ただ、いかんせん番組の放送時間は5分。これまでの「NEWS ZERO」の特番などでは15分程度をかけてじっくり紹介したものを5分で終わらせるのですから、駆け足になるのは当然。人間国宝の技法と、旅人の「へぇー」という反応。どちらをカットすべきかは自明なのです。ということで、番組内での旅人の存在感は極めて希薄なものとなってしまい…

↓旅人は基本的に相槌メインで番組を進行!
志村洋子さん:「これはタンポポを煮出したあとですね」

ナレーション:「工房では娘の洋子さんとともに染色を行う毎日。志村さんは“自然から色をいただく”と表現します」

志村洋子さん:「空気に触れる瞬間に緑が出ます」

旅人:「ふぅーん」

志村洋子さん:「それは定着しなくて、すぐにブルーに変わる」

旅人:「ふぅーん」

志村洋子さん:「ほら緑でしょ、エメラルドグリーン」

旅人:「はいはいはい…」

旅人:「空気に触れてどんどん変わる?」

職人さん:「酸化すると変わってくるんです」

旅人:「植物にはそれぞれのサイクルがあるじゃないですか。それに合わせた形で色は決めて考えていかなければという…」

志村ふくみさん:「一年にその時期にしか染まらない、今しか染まらない。それは生命の神秘ですね」

染色の話ばっかりで、肝心の織の部分や、染めた糸で織り上げる「ぼかし」など人間国宝ならではの技術には触れられず…!

やっぱり時間短すぎるなコリャwww



織の部分は華麗にすっ飛ばして、「自然の生み出す神秘の色合いはスゴイ」ということで紬織りの魅力紹介は終了。人間国宝の手による紬織りの着物をまとった旅人のカッコイイ姿を映して、第一回の放送を終えたのです。週に1回、日本の素晴らしさを5分間学ぶ。それは短い時間ですが、1年間つづければ約4時間、100年間つづければ約17日間分にものぼります。日々の小さな積み重ねが未来を作る…そんな気持ちを胸に旅人が紹介する「日本の魅力」を見守っていきたいものですね。

↓ちなみに、番組の最後には毎回「旅人ポエム」が紹介されるもようです!
自然を感じる

自然と共に生きる

そんな手仕事を見た気がした

中田英寿

「気がした」wwwwwwwwwwwwwwwwwwww

いや見ただろ、結構間近でwwwwwwwwwwwwww

見たんだか見てないんだかわかんなくなっちゃったwww



毎週土曜日、旅人が色眼鏡越しに見守る日本の魅力にご期待ください!





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