伊坂ファン待望、『ゴールデンスランバー』が文庫化

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 ファン待望の文庫化だ。
 2007年に刊行され、今年1月には堺雅人さん主演で映画化された伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』(新潮社/刊)が、文庫化され、12月1日に刊行された。

 仙台の凱旋パレード中、リモコンヘリを使った爆弾テロが起こり、金田首相は暗殺されてしまう。そしてなぜか犯人に仕立てられてしまう、配達ドライバーの青柳雅春。
 積み重ねられていく覚えのない証言や証拠。巨大な陰謀に追い詰められていく青柳は、犯人包囲網が展開される中、逃走を続けるが…?

 本作のタイトル「ゴールデンスランバー」は、イギリスのロックバンド、ザ・ビートルズが1969年にリリースしたアルバム『Abbey Road』に収録されている「Golden Slumbers」から引用されており、作品自体にもビートルズにゆかりのあるキーワードが散見される。

 2008年本屋大賞、第21回山本周五郎賞を受賞。文庫版のページ数は690に及ぶ、超弩級エンタテインメント小説。紀伊國屋書店発表の文庫本 週間ベストセラー(集計期間:2010年11月29日〜12月05日)では1位を記録している。

 年末はザ・ビートルズのアルバム『Abbey Road』を聴きながら、本作を楽しんでみるというのもまた一興だ。
(新刊JP編集部/金井元貴)

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