中国ではこのほど、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで、ユーザー同士が交流を楽しむ「ソーシャルゲーム」が人気だ。しかし、中国の文化部はこのほど、一部のゲームの趣旨が「現実社会に悪影響を及ぼす」として、ゲーム内の「野菜を盗む」という項目を禁じる考えを示し、話題を呼んでいる。騰訊網などが伝えた。

 問題のゲームは、『開心農場』、『陽光農場』などのゲームだ。同ゲームは、ユーザー自身が農場経営者となって農産物や家畜を育てる、という主旨のもと、別ユーザーからは協力を得られる一方、農産物を「失敬」されることもあるとして、多くのユーザーから支持を集めている。

 中国の文化部はこのほど、同ゲーム内の「野菜を盗む」という項目を現実社会で「模倣」するユーザーが急増しているとの苦情があると表明。ゲームの開発会社などに対して今後、同ゲームにおける「野菜を盗む」などの機能を削除するよう求める方針を示した。

 文化部の方針には、多くの人が「ただのゲームに過剰反応しすぎ」との声を上げる。しかし一方では、「ゲームであっても“盗む”という行為を奨励すべきでない」との声もあり、論争はしばらく続きそうだ。

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 日本でも人気のソーシャルゲーム「サンシャイン牧場」は同種のゲームで、中国のゲーム開発会社『Rekoo(熱酷)』が開発・運営を手がけた。現在、mixiやfacebookなどのSNSで展開されており、2010年6月13日時点で会員数500万人を突破した。(編集担当:金田知子)



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