首相43歳、財務相39歳――なぜ英国は若手指導者が誕生し、日本は”老人支配”なのか
参議院議員選挙後の臨時国会が閉会し、政局の焦点は「民主党代表選挙」に移った。民主党内では菅直人政権への批判が高まり、海江田万里氏(61 歳)、小沢鋭仁氏(56歳)など、中堅議員が立候補を模索し始めている。
しかし彼らは、これまで民主党を率いてきた菅首相(63歳)、鳩山由紀夫前首相(63歳)、小沢一郎前幹事長(68歳)らと、年齢的には変わらない。ただ、国会議員になるのが遅く、キャリア的に中堅というだけだ。
結局、民主党も自民党も「世代交代」にはいまだ道険しだ。一方、5月の英国総選挙で誕生した新政権には、ディビッド・キャメロン首相(43歳)、ニック・クレッグ副首相(43歳)、ジョージ・オズボーン財務相(39歳)、ウィリアム・ヘイグ外相(49歳)と、若手がずらりと並んだ。
敗れた労働党でも、ディビッド・ミリバンド前外相(44歳)が次期党首の最有力候補で、その対抗馬が、なんと弟のエド・ミリバンド(40歳)だ。英国では、与野党ともに40代前半の若手が指導者となる。今回は、英国政治ではなぜ若手の指導者が誕生するのかを考察する。
このテーマについては、既にいくつかの論考を書いており、結論は「政権交代のある民主主義が政治リーダーの『世代交代』を促進する」であった。総選挙で政権交代が起こると、敗れた政党が、次回の勝利を期して、若手を抜擢してフレッシュな執行部を作り、国民にアピールするからだ。
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