2位タイにつけた浅地(撮影:上山敬太)

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<ダイヤモンドカップゴルフ 2日目>◇28日◇狭山ゴルフクラブ(7,159ヤード・パー72)
 埼玉県にある狭山ゴルフクラブで開催されている、国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」の2日目。石川遼の後輩にあたる、杉並学院高校2年のアマチュア浅地洋佑が谷原秀人、武藤俊憲、手嶋多一に並んで2位タイに食い込んだ。
遼、予選通過でほっと一息
 3アンダー10位タイからスタートした浅地は、風が吹く難しいコンディションにも関わらず、いきなり3連続バーディを奪う圧巻の立ち上がり。4番はボギーとしたものの、5番、6番でもバーディを奪い並み居るプロを抑えリーダーボードを駆け上がっていく。「ドライバーもアイアンも思い通り」と語る前半を終え、苦手のINコースではバーディを奪えず失速したものの、ボギーは11番での1つに抑えトータル6アンダーでホールアウト。まだあどけなさの残る17歳が堂々のスコアで首位と5打差につけてみせた。
 浅地は2007年の「コカ・コーラ東海クラシック」でツアーデビュー。翌年には日本オープン出場、09年「ミズノオープンよみうりクラシック」で初の予選通過を果たした。168センチとまだ体格も小さく飛距離の出るタイプではないが、「アプローチとパットが抜群に上手い」と石川が太鼓判を押すショートゲームが武器。この日も“24パット”と大舞台でその持ち味を存分に発揮した。
 「嬉しいということと驚きの2つです」と上位で予選を通過した率直な感想を語った浅地。先輩の石川に7打差をつけた形だが「(差は)ほんの少しは縮まっていると思うけど、まだまだ全然、追いつくなんてところまでは…」と恐縮しきり。同年代で賞金王にまでのぼりつめた先輩に「ついていこうと思わせてくれた存在です」と尊敬のまなざしを向けた。
 後輩の活躍に石川も「洋佑とは学校で昼ご飯を食べたりするくらい仲良しです。ジュニアの頃から同じフィールドで戦っていて、それがプロの舞台になったのは感慨深いですね」と目を細める。さらに「ジュニア時代の仲間達と優勝争いをするのが夢でした。今回は洋佑が良いプレーをしているのに僕がダメで申し訳ないですけど。なんとか追いつけるように僕もスコアを伸ばしていきたい」と語り、自らを奮い立たせていた。
 なお今大会では石川の先輩だった薗田峻輔もプロ転向後初の予選通過。明日からの2日間、杉並学院トリオがトーナメントの主役となる。
【2日目の順位】
1位:金庚泰(キム・キョンテー)(-11)
2位T:谷原秀人(-6)
2位T:武藤俊憲(-6)
2位T:浅地洋佑※(-6)
2位T:手嶋多一(-6)
6位T:小田孔明(-5)
6位T:貞方章男(-5)
6位T:宮本勝昌(-5)
9位T:丸山茂樹(-4)
9位T:片山晋呉(-4)他4名
26位T:尾崎将司(-1)他8名
48位T:中嶋常幸(+1)
48位T:石川遼(+1)他4名

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