30日に日本に到着した中国の温家宝首相は、同日夜に行われた歓迎夕食会で、2007年に来日して国会演説を行った後、母親に電話をして、感想を求めたことを明らかにした。

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 30日に日本に到着した中国の温家宝首相は、同日夜に行われた歓迎夕食会で、前回来日時に国会演説を行った後、母親に電話をして、感想を求めたことを明らかにした。チャイナネットが報じた。

 温首相は2007年4月12日の演説で、過去の「歴史問題」に触れながらも、「歴史を鑑(かがみ)とするのは恨みを抱え続けるのではなく、よりよい未来を切り開くため」、「日本政府と日本の指導者は何回も、歴史問題について態度を表明し、侵略を公式に認め、被害国に対して深い反省とお詫びを表明した」などと述べ、未来志向を強調した。

 温首相は演説を行った日、ホテルから母親に電話した。「抗日戦争世代の母親が演説を認めてくれれば、私も安心する」ことが理由だった。温首相によると「よい演説だった」と、母親もほめてくれたという。

 写真は31日朝、東京都内の上智大学のグラウンドで野球を楽しむ温家宝首相。中国では野球人口が少ない。温首相は中国人として珍しく、若いころから野球に親しんできた。日本の「草野球ベテラン・プレーヤー」によると、「67歳という年齢で、首相としての激務であまり練習時間を取れないだろうことを考えれば、なかなかの身のこなしだ」という。(編集担当:如月隼人)



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