マンガ『シンプソンズ』の「児童ポルノ」所持で有罪

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Jacqui Cheng


Image from The Simpsons

あるオーストラリア男性が最近、『ザ・シンプソンズ』や『パワーパフガールズ』の登場人物を描いたわいせつ画像を所有していたとして有罪判決を受けた。性犯罪者として登録もされた。[『パワーパフ ガールズ』(The Powerpuff Girls)は米国のアニメーション作品で、日本ではテレビ東京・カートゥーン ネットワークで放映された]

Kurt James Milner被告(28歳)は2008年初め、パソコンにいかがわしい画像を所有しているとして警察に突き出されたが、技術的問題により、警察は1年以上この男性のパソコンから情報を取り出せなかった。だがこれが可能になると、前述のテレビ番組の登場人物を描いた、性的に露骨な画像が64枚見つかった。

オーストラリアの最高裁は2008年に、性的に露骨な子供のイラストは児童ポルノとみなすという判決を下していた。警察当局は、Milner被告の画像はこのカテゴリーに当てはまると判断し、Milner被告本人も最終的に、児童を性的利用した画像の所持と、それを入手するためのインターネット使用について有罪を認めた。その結果、懲役1年の刑を言い渡されたものの、刑の執行は1000ドルの保釈金で5年間猶予された。同時に性犯罪者として登録された。

Milner被告の判決は厳しく思えるが、彼が有罪判決を受けたのも、オーストラリアの裁判所がシンプソンズのポルノの所持者を追求したのも、今回が初めてではない。『Queensland Times』が指摘しているように、Milner被告は2003年、パソコンに本物の児童ポルノ画像を59枚所持していたことを警察に見つかり、2年間の保護観察処分を受けている。

オーストラリアでは、今回の件の他にも、シンプソンズの登場人物を使用した漫画を2枚所有していたとして2008年に有罪判決を受けた男性がいる。この漫画の中では、「性行為が、特に同家族の『子供』が行なっているものとして描かれていた」という。

裁判官は、シンプソンズと現実の人間との間には明らかな違いがあることを認めながらも、これらの漫画は有罪判決を下す十分な理由になると述べた。この裁判で男性は、3000ドルの罰金を科せられ、2年間裁判所の監督下におかれることになった。

WIRED NEWS 原文(English)

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