厚生労働省が公表した2008年度の職業紹介事業報告の集計結果によると、有料職業紹介事業における求人数が大幅なマイナスとなった。前年度比でマイナスとなるのは2001年度以来。

 求人数は前年度比11.6%減の192万5686人。ホワイトカラーの職業別にみると、「専門的・技術的職業」99万4610人(前年度99万7488人)、「管理的職業」14万1398人(同15万7108人)、「事務的職業」30万8150人(同41万1249人)で、いずれも前年度比マイナスとなり、特に「管理的職業」「事務的職業」が大幅に減少した。

 就職件数は37万3912件。前年度に比べて1.0%減で落ち込みはわずかだった。 「専門的・技術的職業」が10万1127件(前年度9万9543件)で前年比プラスとなる一方、「管理的職業」1万3089件(前年度1万5130件)、「事務的職業」5万8864件(同7万8270件)は大幅な減少となった。

 新規求職申込件数は前年度比16.6%増の284万5389件だった。「専門的・技術的職業」87万1583件(前年度70万9974件)、「管理的職業」21万1153件(同18万6780件)は増加したが、「事務的職業」58万1462件(同58万7621件)は減少だった。

 有料職業紹介事業所数は1万7700事業所(前年度比14.5%増)と引き続き増加傾向にあるが、新規許可件数は前年比1.9%減の2333件となり、近年続いた人材紹介への新規参入はやや落ち着いたもようだ。

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