アルバイト・パート時給の下落が止まらない状況だ。リクルート(東京都千代田区、柏木斉社長兼CEO)が、同社の求人メディアに掲載された求人情報からまとめた、11月のアルバイト・パート全国エリア別募集時平均時給の調査によると、三大都市圏の平均時給は前年同月比マイナス0.8%となり、前月に引き続き、調査開始以来最大のマイナス幅の記録を更新したことが分かった。

 三大都市圏(首都圏・関西・東海)の平均時給は前月と同額の948円で、前年同月(956円)を大きく下回った。

 職種別にみると、前月比では「営業系」(11円減)、「フード系」(9円減)、「販売・サービス系」(1円減)がマイナス。一方、「専門職系」(11円増)、「製造・物流・清掃系」(6円増)、「事務系」(1円増)はプラスとなった。前年同月比ではすべての職種でマイナスとなっており、特に「営業系」は前年同月比マイナス7.6%、調査開始以来の最低額1028円となった。

 地域別にみると、首都圏は前年同月比8円減の994円で、3カ月連続で前年同月を下回った。東海は調査開始以来の最低額となった前月の894円から5円増となったものの、前年同月比14円減で、17カ月連続で前年同月比減となっている。関西は前年同月比2円減の900円で、3カ月ぶりに前年同月比減となった。

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