●滑り出しはラッキーだったが、そこからが苦難
「データを消去する」「遠隔地でも効果ある」など、これまでにないアイデアでスタートを好調に切ったトラストデリートだったが、このオリジナリティが逆に成長のハードルとなったという。

「今までにないシステムということは、まだ誰も効果や成果を知らないということなんです。多くの企業や企業担当者様に認知していただきますのに、時間がかかりました。競合する相手がいないという大きなプラスがある反面、認知されてないので必要なシステムとも意識されにくかったのです。
特に、トラストデリートを送り出した時期は、企業は予防対策のシステムを整備しおわったことで、業界にも安心感があったのです。
そこから、3年、予防対策を導入したのに事故は減らない現実に直面して、トラストデリートにようやく注目が集まるようになったのです。」

予防システム整備でも、事故が減らなかった理由に、モバイルパソコンの普及もあるという。この3年でノートPCは、軽く、バッテリでも長時間使えて、安くなった。多くの人がデスクトップからノートPCに移行していくことで、ノートPCを持ち歩くケースが多くなったことで、紛失や漏えいするリスクも増えたと分析する。

■トラストデリートのメリット
さて、ここでトラストデリートの特徴を見えてみよう。

●トラストデリートの特徴
・貴重なデータを非表示に設定できる
・事前だけでなく、盗難・紛失後でも消去するデータをあとから変更できる
・削除証明(確認)をとることができる
・通常時は、PCの負荷にならない(仕事の効率が落ちない
盗難・紛失後でも対応が可能な点と通常の作業で負荷とならない点が利用者にとっても大きなポイントだ。

最終防衛ラインともいえるトラストデリートも、完璧ではない。

●現時点でのウィークポイント
・現時点では、消去命令を実行させるにはネットと電源の投入が必要

しかし、この弱点も、電源のオンオフ管理ができるインテルのvProテクノロージやモバイルWMAXにより解消できるという。

■今後のセキュリティ ハードとソフトのタッグ
企業情報を守るためのセキュリティについて、今後の展望を加藤氏に伺った。
ワンビ株式会社 代表取締役社長 加藤 貴氏

「これまでのように、ソフトウェアだけで安全を守るということは難しいといえます。トラストデリートにしても、ソフトウェア部分だけでは弱点ができてしまいます。しかし、インテルのvProテクノロジー(※1)に様なハードウェア管理やモバイルWiMAXのようなネットインフラと組み合わせば、安全な環境を実現できます。つまり、電源オフのパソコンでも遠隔地から電源を入れ、モバイルWiMAXで接続されるネット経由で、データ消去命令を実行し、消去証明を受け取り安全を確保することができるのです。

さらに記憶装置のSSD(※2)化が進めば、データ消去時間も非常に短時間で完了できますので、より安全性を高めることができるでしょう。」

※1vProテクノロジー
インテルが提唱する、パソコンにおける環境問題とコスト削減、セキュリティを大きく改善するテクノロジー。
OSに依存せずに、ハードウェア情報の取得、電源のオンオフ、ネットワークの遮断などを遠隔地からリモート生後できる。
※2SSD
フラッシュメモリを用いるドライブ装置。


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