――ノン子と元夫との激しいベッドシーンがとても衝撃的でしたね。

坂井:そうですね。マサルともラブシーンがあるんですけど、本当に対照的というか。初々しい感じと、もう慣れきってしまったからこそ出来る激しさというか。

――大胆なベッドシーンを演じていますが、普段気をつかっていることはありますか?

坂井:水泳ですかね。水泳は多ければ週に3回くらい行ってます。いつか、水泳の大会に出るのも目標なんです。かなり本格的にやってます。

――最後の、ノン子が自転車で駆けていくシーンは、今後も物語が続いていくようで印象的でした。坂井さんはあの後ノン子がどうなったと想像しますか?

坂井:変わらないんじゃないかって思います。その一瞬何かを感じたり考えたりしても、物事や気持ちは劇的には変わらないじゃないですか? だから、同じ日常が続くと思います。でもそういうことが愛しいなっと。

――最後に、“ピュア”なマサルと“ずるい”元夫のような、2人の男性が目の前に現れた時、坂井さんはどちらに惹かれると思いますか?

坂井:難しいですね(笑)台本を読んだ時は、マサルだと思いました。実際にお芝居して、元ダンナの方かなっと。あのダメ〜な感じとか、ちょっと強引な感じに惹かれる気持ちってなんとなく分かるんですね。それでまた、鶴見さんが素晴らしいのです(笑)。女性ならきっとこの気持ちは分かるんじゃないかなって思います。

「ノン子36歳(家事手伝い)」ストーリー

 三十路半ば、バツイチ出戻り、実家の神社で家事手伝いのノブ子(通称ノン子)。やる気なしのノン子の前に、神社の祭りでヒヨコを売ってひとやま当てよう という若者マサルが現れた。世間知らずで、情けないけど、ひたすら一途で真っ直ぐな年下クンに、笑顔を忘れたオンナが、閉ざしていた心と体を徐々に開いていく…。

監督:熊切和嘉
出演:坂井真紀、星野源、津田寛治、新田恵利、鶴見辰吾
公式サイト: http://nonko36.jp/
12月20日(土)より銀座シネパトス、ヒューマントラストシネマ文化村通りほか全国順次公開