右ヒザの十字靭帯断裂で戦列を離れているリヨンのセンターバック、クリスが母国ブラジルで治療の最終段階を迎えている。クリスは26日のレキップ紙に掲載された現地特派員とのインタビューで、「リヨンに戻るのが待ち遠しい。クラブ、街、ジェルラン・スタジアム、友達、家、すべてがとても恋しい」と語った。

 クリスは今シーズンからキャプテンに任命されるなど7連覇をめざすリヨンにとって不可欠なメンバーだったが、8月11日のリーグ・アン第2節(トゥールーズ戦)で相手FWと接触し、早くも戦列を離れる憂き目を見た。リヨンが開幕ダッシュに失敗した背景には、このクリスと正 GK クペという2人の守備の要を欠いたことが大きく影響したのは明らかだ。

 クリス本人もそのことを自覚しており、「リヨンは、クペと自分がいなくてもリーグ首位をキープし、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト16にも残った。2人が戻れば、さらに強くなる」と語っており、後半戦の戦力アップに自信を示している。

 担当医によると、クリスは筋力回復のリハビリ・プログラムを終えたところで、1月から本格的にトレーニングを再開し、1月15日をメドにフランス入りする予定。その後の調整次第では、2月か3月には試合に出場できる見込みだ。クリス自身は、CL決勝トーナメント、マンチェスター・ユナイテッド戦(2月20日)に間に合わせることを目標に掲げている。