どうにも歯車が噛み合わず、数週間前にオランダのPSVからクーマン新監督を迎えて立て直しを図ったバレンシアだが、状況はまずまず悪化しているようで、何人かの主力選手が移籍を希望する事態にまで発展している。

 まずはアルベルダ。現ユベントスのラニエリ監督がバレンシアを率いていた時の教え子であることから、ユベントスが獲得に乗り出しているようだ。

 そしてビジャの代理人は「彼はバレンシアではなく、他のクラブでのプレーを望んでいる」とコメント。ビジャはクーマンとまったくそりが合わず、クーマンが監督を続けるなら、直ちにチームを離れたいという希望を持っている。

 シーズン途中の監督交代は、時に“劇薬”となって良い方向に進んだりもするが、バレンシアの場合はそうはいかなかったようで、チーム崩壊の危機を迎えていると言ってもいい。果たしてフロントはどのような対応をするのだろうか。