トッテナムのファンデ・ラモス監督は、1月の移籍マーケットでFWディミタール・ベルバトフを放出するつもりはないとコメント。しかし、金額次第では交渉に応じる可能性も示唆しており、いまだその去就は不透明だ。

 プレミアリーグ初挑戦となった昨シーズンの活躍が注目を集め、数多くのビッグクラブが獲得に乗り出していると言われるベルバトフ。特に、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督はこのブルガリア代表FWの獲得を熱望しているといわれており、移籍マーケット解禁と同時に本格的な動きをみせると言われている。この動きについて、指揮官のラモスはエースの放出を否定しながらも、巨額のオファーを拒否出来ない可能性も示唆している。

「ディミタールが1月に移籍することはあり得ない。我々の目標を達成するには、彼のようなレベルの選手が必要なんだ。ディミタールは本当に素晴らしい選手だ。彼を獲得したいなら巨額の移籍金が必要になる。彼の穴を埋めるには高いレベルの選手が何人も必要になるだろう。我々はディミタールを放出するつもりはない。獲得を狙うクラブは、非常に困難な状況に対面するだろう」

 一方、ベルバトフ本人はトッテナムファンのサポートに感謝を示し、残留の希望を公言している。

「トッテナムでプレーすることは僕にとって喜びでもあり、誇りにも思っている。トッテナムを応援するファンが僕は大好きなんだ。彼らの情熱は素晴らしい。チームの勝ち負けには関係なく、僕らを完全にバックアップしてくれる。ピッチ上に立って彼らの声援を聞けば、自然と気持ちは盛り上がるんだ」

 シーズン当初の不調が響き、プレミアリーグで現在12位に甘んじているトッテナム。チームの攻撃陣を牽引するベルバトフの去就は、シーズン後半のチームの浮沈に大きな影響を及ぼすことになる。マンUなど、獲得を希望するクラブの提示金額次第では、クラブを愛するエースストライカーを失う可能性もありそうだ。