世界一となったミラン一行は17日夕方(現地時間)、マルペンサ空港に到着した。プライベート・ヘリで滑走路まで駆けつけたベルルスコーニ会長は上機嫌そのもの。
「カップを掲げるのはもはや習慣になってしまった!」

 実際にこう発言してしまう唯我独尊ぶりがすごい。政治家としても豪腕を発揮する同会長の高笑いが聞こえてきそうだが、つづけて出てきたのは、寵愛しているはずのFWロナウドについての皮肉。さらに髪型まで気にくわないと言い出した。

「全員が彼の復帰を待っているんだがね。給料は払うよ(※ロナウドの年俸は6億円強)。実際、何のプレーもしていないが。しかし、彼の髪は何だ。伸びすぎだ。醜いな」

 もともと坊主頭だったロナウドが、会長に気に入られようと伸ばし続けているニューヘアスタイル。そもそも夏に「伸ばした方がいい」と今の髪型を進言したのはベルルスコーニ本人なのだが……。

 ミランにおいて「ベルルスコーニ」とは「絶対君主」と同義語である。会長職について以来、21年間で13個目のトロフィーを掲げた同氏のワンマンぶりがまたも炸裂したのだった。