W杯から3か月…結婚のことよりも久保建英に訊きたかった問い。本人の答えに納得「真似する側ではいつまでも追いつけない」「コピーがオリジナルを超えることはない」
25歳のレフティは、前日に人気女優の福原遥さんとの結婚を発表しており、当然ながら、その話題が中心となった。
ただ、それよりもどうしても聞きたい質問があった。
「北中米ワールドカップを制したスペインと日本ではまだ大きな差があるのか。それとも追いつける距離なのか」
スペインの優勝メンバーには久保のチームメイトや元同僚が数多くいる。もちろんラ・リーガで対戦した選手も少なくない。だからこそ、“肌感覚”が知りたかったのだ。
「簡単な話をすると、(スペイン代表は)どのポジションにも市場価値、実力ともに世界最高レベルの選手がたくさんいて、他の国ならレギュラーで出られそうな選手も、(W杯で)ほぼ1試合も出られないみたいな。自分たちよりもフィジカルの面やいろいろなところで格上の相手にも、ポゼッションと選手の質で勝っている」
「目指したい姿ではありますけど、そんな簡単にみんなが目指せていたら、スペインは優勝していないと思うので。たぶん目には見えない何かもあると思いますし、単純に選手の質がまだまだ追いつけていないと思うので、そこは日本人として今後に期待したいですし、僕ももっともっと成長したいなと思います」
例えば、レアル・ソシエダの同僚であるミケル・オジャルサバルはスペインのレギュラーCFとして北中米W杯で4ゴールを挙げた。現在の調子はともかく、彼と久保の能力で、大きな差があるかと言えば、そうは思わない。
実際、3年前にソシエダに取材に行った際、現地サポーターから、生え抜きのエースであるオジャルサバルよりも「タケを重用すべき」という声を聞いた(あくまで当時の状況を踏まえたうえでだが)。
だが、スペイン代表という集合体で見ると、日本との差が小さくないと感じるのも事実だ。
久保も「個人個人を見ていると、やれそうな気もしなくもないですけど...」と話しつつ、こう持論を展開した。
「一つひとつのプレーの質はやっぱり高いですし、プラスして根付いてきた文化だったり、サッカー文化も違ったりとか...。内容も似たようなことをやってても、それを突き詰める側に、真似する側はどうしても、いつまでも追いつけないとは思うので。日本だけじゃないですけど、何かを真似してるうちは、コピーがオリジナルを超えることはないと思うので。そういった意味では真似だけしてたら、どのスタイルを真似するにしても難しいのかなって」
「よく『日本のサッカー』って言いますけど、日本だけの武器を見つけるうえで、取り入れていくのは素晴らしいと思いますけども、模倣だったり真似というのは、どうしてもオリジナルには敵わないのかなと思います」
今後、日本代表がスペイン代表のような強豪に近づいていくうえで、どうあるべきか。非常に興味深い話だった。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部
【写真】久保建英と福原遥さんの幸せ溢れる2ショット

