【阪神】佐藤輝明「形はどうであれ…めちゃくちゃ最高」あるぞ!長嶋茂雄賞の有力候補 ゴジラ打法を徹底研究して暫定3冠王 2月に松井秀喜氏と対面で迷いが消えた
◆JERAセ・リーグ 広島6-4阪神(3日・マツダスタジアム)
阪神・佐藤輝明内野手(27)が珍しく感情を出した。坂本の10号ソロで同点とし、なお続く3回2死一、二塁。森下の変化球を右中間席に運び、ほえた。2年連続40発に王手をかける一時勝ち越しの39号3ラン。逆転負けで勝利はつかめなかったが、2位・巨人がDeNAに敗れ、球団史上初のセ・リーグ連覇が決まった。「形はどうであれ優勝できたんで、めちゃくちゃ最高です」。2年連続のMVP、さらに長嶋茂雄賞の有力候補にも挙がる暫定3冠王が、栄光をかみしめた。
2月のWBC宮崎合宿。激励に訪れた松井秀喜氏と夢の時間を過ごした。「『頑張ってるね。見てるよ』と言ってもらってうれしかった」。それから同氏の打撃フォームを研究。「松井さんは後ろ足だけど僕は前の足で回る」と軸回転の違いを感じる一方、小さく右足を踏み出す形など共通点もあった。「やっぱり体重移動を大きくしなくても力が伝われば飛ぶ」。ゴジラとの対面で迷いが消えた。
リーダーの自覚もより強くなった。8月16日・広島戦(マツダ)の試合前シートノックを、疲労を理由に森下と直前回避。チームの和を乱しかねない行動を謝罪した上で、18日・ヤクルト戦(京セラD)の前に動いた。「お時間いいですか?」と藤川監督に歩み寄り、疲労を考慮したノック免除の必要性を直談判。「お互い分かり合うことが大切だと思った」。それ以降、カード2戦目から行わないことが増えた。
入団当初は遠征中の朝食会場に姿を現さず、球団スタッフからモーニングコールをされることもしばしば。現在も“最終組”で入る不動のマイペース男だが、そのテーブルで仲間たちの相談を聞いて助言を送る姿は、今やおなじみの光景だ。「みんなでね、勝ちたいので」。往年のミスターと同じ「4番・三塁」。ポスティングシステムによるメジャー移籍を熱望しており、MLB球団からの注目も集まるが、まずは3年ぶりの日本一を成し遂げる。(中野 雄太)
