不安定なピッチ状態にあっても、日韓両国は見応えある攻防戦を繰り広げた。写真:永島裕基

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 10月3日、豊田スタジアムで開催されたアジア大会男子サッカー決勝で、U-21日本代表はU-23韓国代表と対戦し、惜しくも0-1で敗れ去った。互角に渡り合った前半を0-0で終えると、後半はさらに攻勢を仕掛けてペースを握る。しかし61分、カウンターから一瞬の隙を突かれて先制点を決められてしまう。なんとか追いすがって積極的に韓国ゴールに迫ったが、最後まで一歩及ばず、0-1で無念の準優勝に終わった。

 一方で史上初の大会4連覇を果たした韓国の地元メディアは狂喜乱舞だ。チームへの賛辞が相次ぐなか、専門メディア『ベストイレブン』は豊田スタジアムの荒れたピッチに苦言を呈した。「金メダルが懸かった重要な一戦にも関わらず、なんて酷い芝だったことか。豊田スタジアムの不安定なピッチ状態が試合のクオリティーを低下させた」と評した。

 加えて、「選手たちは何度も足を滑らせ、ファーストタッチの後にもボールが予想以上に大きく跳ね上がる場面が見られた。精密なパスワークを生命線とする日本特有のサッカーでさえ、芝を前にしては本来のリズムを掴むのが難儀のようだった」と伝え、「こうした条件のなか、韓国はイ・ヨンジュンの空中戦の強さを活かしたロングボール主体の展開で対抗。後方からショートパスを長くつないでいくのではなく、前線へ素早く送ったボールをイ・ヨンジュンが競り勝ち、2列目につなぐ形で攻撃を展開した。凹凸のある芝の上で選択できる現実的な戦術だったのだ。最大の変数となったのは戦術でも体力でもなく、間違いなく劣悪な芝だった」と怒りを滲ませた。
 
 そして同メディアは「韓国は決勝前日に豊田スタジアムで予定されていた公式練習を、芝の状態を理由に中止した。大会組織委員会が割り当てた練習場も芝の状態が良くなかったため変更を要請したが、受け入れられなかった」と説明。そのうえで「韓国は厳しい環境のなかでも4連覇を成し遂げた。ただ、アジア大会の決勝戦であるならば、選手たちが芝の状態ではなく試合だけに集中できる環境が、なによりも優先されるべきだった。今回の豊田スタジアムのピッチは、優勝の感動とは別に、残念なものになってしまった」と報じている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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