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10月5日に臨時国会が開会するのを前に、簗和生農水大臣の発言とされる音声データが物議を醸しています。

【写真を見る】簗大臣の発言とされる音声データの内容は…

疑惑の音声データには、ことし5月に栃木県で開かれた会合で「那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については大幅にカットしました」という発言がありました。先の衆院選で那須烏山市の市長などは簗大臣の対立候補を支援していたのです。

那須烏山市の市長は因果関係は不明としながらも、国からの交付金のうち道路予算の一つが大幅に減らされて内示されたとしています。

簗大臣の2日午前の会見では記者からの質問が相次ぎましたが「コメントは控えたい」と繰り返しました。

発言が事実であれば法的な問題は…?法政大学大学院・白鳥浩教授への取材を交え解説します。

「道路予算については大幅にカット」簗大臣の発言とされる音声

簗和生(やな・かずお)農水大臣の選挙への報復ともとれる発言が物議を醸しています。ことし5月、栃木県で開かれた会合で簗大臣が発言したとされる音声がでてきています。

「那須烏山市と那珂川町の令和8年度の道路予算については大幅にカットしました。那須烏山市については前年比で64%減、3分の1にしました。そして那珂川町は54%減にしています」

実は簗大臣は2月の衆院選で栃木3区で落選し、比例で復活当選していました。那須烏山市などは対立候補を支援したとされているのです。

その音声の中では、予算を大幅にカットした理由について、「1つは首長が自民党の国会議員はいらないと、2つめの要件は票数。多くの市民、町民が そういう判断をした」という発言もされています。

裏金問題で処分された過去も

簗和生農水大臣(47)は、栃木3区で当選6回、文部科学副大臣など歴任していて、2024年には裏金問題で党の役職停止・6か月の処分を受けています。

政治ジャーナリストの武田一顕氏によると、栃木3区は渡辺喜美氏、その父である渡辺美智雄氏の地盤で、簗大臣はいわゆる“落下傘”のような格好で非常に強い相手と選挙を戦ってきた、選挙のプレッシャーが非常に強い議員だったと話します。

2日午前の会見では「コメントは控えたい」連発

簗大臣は2日午前の会見で「大臣就任前の一議員としての活動にかかわる事柄のため、コメントは控えたい」と、同じ言葉を繰り返しました。

そして井林辰憲国交大臣は「報道されているような形で道路予算が削減された事実はない」というふうにコメントしています。

武田氏は「国交大臣の『報道されているような形で予算削減は事実ではない』というのはそれはそうなんでしょう。役人も愚かではないのだから、ちゃんと理由をつけて減らしているわけです。減らしていることについて説明するのが国会議員の仕事なのに、今回(事実だとすれば)音声の内容を不特定多数の前で言ってしまったところに大きな問題があります」と指摘しました。

専門家「直ちに違法とは言えないが、政治的・倫理的にはアウト」

音声が事実であった場合、何が問題になるのか?法政大学大学院の白鳥浩教授に話を聞きました。

【白鳥浩教授の見解】
・直ちに違法とは言えないが、政治的・倫理的にはアウトではないか
・裏金問題の反省が見られない事象である

また、投票しなかったことで制裁を加えることは、有権者の自由な投票を阻害・どう喝となり民主主義を脅かす事柄だと指摘しました。

議員個人に予算の権限はどこまであるのかという問題について、武田氏は「権限はないが、権力はある」と表現しています。

週明け開会の国会で野党が追及か

10月5日から始まる臨時国会の予算委員会や農水委員会などで、簗大臣はこの疑惑について追及は避けられない状況で、実際に野党の一部から「臨時国会で追及する」との声が上がっています。

一方、志士の会・泉健太議員はXで以下のような投稿をしています。

簗農相の疑惑が出た。しかし、あえて言う。野党は、この追及に、質問時間を使わず、国民生活に 関する質疑に徹しるべきではないか。その方が、実は与党にとってははるかに脅威だ。これは弱腰などではない。悪を見逃すのでもない。
(本人X 原文ママ)

(2026年10月2日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)