麻生太郎・副総裁の影響力に翳り?(時事通信フォト)

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 閣僚・党役員ともに主要メンバーは変わらず、小幅な人事となった高市早苗・首相の内閣改造。支持率は改造前よりやや上昇し、安定した政権運営につながりそうにも見えるが、政権は内部に"爆弾"を抱えている。

【写真】初閣議を終えて記念撮影する高市早苗・首相と閣僚ら

 高市首相にとって"目の上のタンコブ"的存在ながら、政権基盤を支えるためには不可欠の後見人が麻生太郎・副総裁だ。

 党役員人事でも、首相は麻生副総裁とその義弟の鈴木俊一・幹事長、さらに麻生氏が重用している小林鷹之・政調会長を続投させ、党務を麻生氏に任せる布陣を敷いた。しかし、その麻生氏の影響力に翳りが見えている。

 きっかけは中央にまで波紋が及んだ福岡県議会の裏金問題だ。"県政のドン"と呼ばれた蔵内勇夫・県会議長が議員辞職に追い込まれたが、蔵内氏の"政敵"とみられていたのが麻生氏だ。その蔵内氏の失脚で麻生氏が県政に力を持ったかというと、逆だという。

「裏金問題が全国区のニュースになり、来年の県議選は自民党に逆風が吹くのは間違いない。県議の多くは麻生サイドに不満が高まっている。蔵内氏が失脚し、麻生さんにも不満があるのを見て、麻生さんの政敵の武田良太氏の勢力が強まっている。

 麻生氏の地元でも、麻生さんの後継者は長男で日本青年会議所会頭を務めた将豊さんか、あるいは東大卒の長女かが注目されている。高齢の麻生さんが引退して任期途中で議員辞職し、補選に長男か長女が出馬するのではないかという見方もあります」(地元の自民党地方議員)

 来年秋の総裁選前に高市首相の後見人の麻生氏が引退などということになれば、それこそ自民党に大激震が起きる。

 高市政権の前途は多難なのだ。

※週刊ポスト2026年10月9日号