中日「桑田真澄監督」誕生の最大障壁はナゴヤの地元愛…落合博満氏以上の“完全外様”は歓迎されるのか
井上一樹監督が今季限りで辞任する中日。本紙は次期監督候補に桑田真澄氏(58)が浮上していることを報じた。
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桑田氏は昨季まで巨人で二軍監督を務め、現在は二軍チーム・オイシックスのCBO。育成力や投手指導への評価は高い一方、就任への障壁になりそうなのが、球団やファンに根強い「地元愛」だ。中日は伝統的に地元色の強い球団で、ファンにも生え抜き監督を支持する傾向が強い。桑田氏は現役時代、巨人、パイレーツでプレーし、中日在籍経験は一切ない。しかも、中日にとって最大の宿敵である巨人のエースだった。井端弘和氏、荒木雅博氏、山本昌氏らOBの監督就任を望むファンにとっては、文字通りの「完全外様」である。
過去にも、中日でプレー経験のない山田久志、森繁和両氏が監督を務めているが、いずれもまず中日のコーチとしてユニホームを着て、内部を知った上での監督就任だった。中日と何の接点もない桑田氏が、いきなり監督として乗り込むとなれば事情は異なる。
実際、2004年から11年まで指揮を執った落合博満監督時代は、球団やファンの間で外様に対するアレルギーが生じた。落合氏自身は中日OBとはいえ、監督時代は森繁和、辻発彦氏ら外様コーチを積極的に登用。8年間でリーグ優勝4度という黄金時代を築いた一方、地元財界との距離も指摘された。
「中日の監督は伝統的に、地元スポンサーや有力企業を回って挨拶し、後援者との関係を築く“営業マン”的な役割まで求められてきた。星野仙一、高木守道両監督らが地元財界と密接な関係を築いたのに対し、落合氏は『野球で結果を出す』ことを重視。こうした慣例と距離を置き、スポンサーとの関係が冷え込んだのは確かです」(地元財界関係者)
かつて、「名古屋人と日本人」(草思社刊)など、名古屋人の県民性を記した著作を多数持つ岩中祥史氏(エディットハウス代表、ノンフィクション作家)は、結果を重視した落合監督について、日刊ゲンダイの取材にこう語っていた。
「名古屋人は保守的で堅実ですから、冒険はしないし、よそから来たものや先進的なものにはなかなか手を出さない。落合監督は地味で、玄人が好むタイプ。時に大胆な采配もある。それに秋田県出身で、中日OBではあるけれど、外様的な要素が強いので、中日ではあまり歓迎されないわけです」
桑田氏の就任へのハードルの高さは落合氏以上かもしれない。そもそも中部地方に縁が薄く、大阪出身で巨人のスターだった人物が、ファン、OB、地元財界に受け入れられるのか。
もっとも、中日は今季で6年連続Bクラス。ネット上では「次の監督はOBにこだわらず実績重視で」との声もある。「桑田監督」が実現するかどうかは、球団と竜党に根付く“地元志向”からどこまで脱却できるかにも、かかっている──。
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ところで中日はなぜ、かつての宿敵である桑田氏に白羽の矢を立てたのか。「現場は桑田氏推しでまとまっている」というが、どこを評価したのか。●関連記事 【もっと読む】元巨人・桑田真澄氏に白羽の矢…中日はなぜ“完全外様”を次期監督の最有力候補に据えたのか では、それらについて詳しく報じている。
