スポニチ

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 大の里の復活優勝で盛り上がった場所ですが、12勝での優勝はこれで6場所連続となりました。上位に安定感がないことが招いている状況は危機感を抱かないといけません。大の里はもちろん、13、14勝での優勝をそろそろ見たいものです。

 期待の大きかった両関脇は明暗が分かれました。藤ノ川が11勝を挙げて敢闘賞を受賞。小さい体でよく頑張りました。完全に熱海富士から主役を奪った形で、新三役の場所としては大健闘と言って良いでしょう。思い切りの良さに加え全身を使った激しい動きがさえ渡っていましたね。圧力があるからこそ投げも決まるし、立ち合いの変化も有効的になります。ただし、変化は大関を目指していく上では減点対象にもなるので、見直しはしてほしいところです。

 体重は125キロ。自然に大きくしていけばいいと思いますし、無理して増量する必要もない。地位は人をつくるではないですけど、関脇になったら関脇らしい体つきにはなってくるでしょう。大関候補の最右翼として今後が楽しみです。

 熱海富士は最後の5日間で急失速。8勝に終わったのは残念でした。結果として脱力して当たって、重さを利用してグイグイ出ていく相撲オンリーになってしまった。それでは相手に研究もされてしまうし、いい形を許す相撲が多かったように思います。一からの出直しにはなりますが、素質は高いので巻き返しには期待します。

 安青錦は早く稽古できる体に戻すことが大事です。自分の形を貫く姿勢は好感も持てますし、戦える体をつくっていけばおのずと上も近づいてきます。(元横綱・稀勢の里)