スーパーのしょうゆ売り場=25日、名古屋市のヤマナカ松原店

 2025年に国内で生産されたしょうゆの出荷量が67万159キロリットルとなり、戦後間もない1950年以来、75年ぶりの低水準だったことが28日、分かった。業界団体の日本醤油協会(東京)が明らかにした。洋食化による国内需要の縮小が影響したとみられる。ピークだった1973年(約129万4千キロリットル)の半分程度に落ち込んだ。

 海外市場は拡大傾向で、輸出に活路を求める動きが出ている。出荷量は輸出分を含めて集計し、2025年は前年と比べて1.6%減った。減少傾向は長期的に続いている。協会は和食中心だった食生活が多様化し、しょうゆを使う献立が減ったのが一因とみている。

 「つゆ」や「たれ」などしょうゆをベースにした調味料が普及し、家庭で作る調味料の素材としてのしょうゆの需要が衰えたことも要因に挙がる。食品メーカーのヤマモリ(三重県桑名市)は、濃い口しょうゆを使う「名代つゆ」シリーズを販売する。広報担当者は、調味料作りが敬遠される理由を「昨今は手軽、時短でおいしいことが優先される」とする。

しょうゆ出荷量の推移