米中首脳会談で目立つ「友好」演出…習氏は「パンダ外交」、トランプ氏は大統領専用ヘリを一緒に見学
【ワシントン=栗山紘尚、照沼亮介】24日に開かれたトランプ米大統領と習近平(シージンピン)中国国家主席の首脳会談では、随所で「友好」を印象づける華やかな演出が見られた。
「友好の使者」とされるジャイアントパンダの米国到着が近いことが明かされ、異例の大統領専用ヘリの見学も行われるなど、親密さのアピールに終始した。
トランプ氏と習氏は、ともに紺のスーツに紫のネクタイ姿で会談に臨んだ。会談に先立つ式典で、トランプ氏が「2016年の初当選以来、素晴らしい友情を築いてきた」と語りかけると、習氏は「互いに尊重し合い、良好な関係を築いている」と応じた。
習氏は、ジャイアントパンダ2頭がジョージア州アトランタの動物園に到着すると明らかにし、「あと数日で、『平平(ピンピン)』と『福双(フーシュアン)』がやってきて、米国の人々と対面する」と強調した。パンダを通じて他国との信頼を深める「パンダ外交」を改めて展開した。
会談後には、ホワイトハウス敷地内のヘリパッドに駐機していた大統領専用ヘリコプター「マリーン・ワン」をそろって見学し、習氏が乗り込む場面もあった。トランプ氏が日常的に使う機体に、安全保障面で緊張関係にある中国の首脳を招き入れる異例の対応だった。
習氏と彭麗媛(ポンリーユエン)夫人を招いた晩さん会では、1972年にニクソン大統領(当時)が訪中し、周恩来首相(同)と乾杯した際と同じカリフォルニア産のワインが振る舞われた。
ただ、中国への過度な傾斜に、米メディアは冷ややかな視線も注ぐ。米CNNは「華やかさに重きを置く一方で、具体的な成果をほとんど生み出していない」と指摘した。
