【アジア大会】卓球男子日本 60年ぶり金!最強中国の壁破った!!張本智「とんでもなくうれしい」
◇愛知・名古屋アジア大会第6日 卓球(2026年9月24日 豊田市総合体育館)
卓球の男子団体決勝が行われ、日本は中国を3-2で破って66年バンコク大会以来60年ぶりの金メダルを獲得した。1-2で迎えた第4試合で、世界ランキング4位の張本智和(23=トヨタ自動車)が第2試合に続いて勝利。同3位の松島輝空(19)が第5試合を制した。44年ぶりに進んだ決勝で8連覇中の絶対王者に逆転勝ちを収め、歴史の扉を開いた。女子の日本は団体決勝で中国に0-3で敗れて銀メダルに終わった。
ついに壁を越えた。絶対王者を破り、アジアの頂点に立った。2勝を挙げた張本智は「中国を超えたこと、金メダルを獲れたこと、それに尽きる。この瞬間を10年以上待っていた。とんでもなくうれしいです」と何度も両手を突き上げた。
1-2と崖っ縁で迎えた第4試合。世界ランキング1位の王楚欽(オウ・ソキン)に対し、チキータを軸に真っ向勝負。過去3勝14敗だった天敵を圧倒し、ストレートで撃破した。「内容を見れば何ら不思議な結果ではない。一球一球の内容を見ても自分が圧倒していた」。中国の大応援団が押し寄せ、異様な雰囲気に包まれていた会場の空気を変えた。松島には「団体戦だと思うな」と助言。肩の荷を下ろした19歳は、3時間を超える死闘に決着をつけた。
24年パリ五輪は3位決定戦でフランスに敗れ、メダル獲得にあと一歩届かなかった。当時、補欠だった松島がこの2年間でエース格に成長。世界ランキング3位にまで上り詰めた。「(同1位の)王楚欽選手がどんなに調子が良くても、今の自分の実力なら対抗できる。あんまり警戒はしていない」と松島。ビッグマウスのように聞こえるが、偽らざる本音だった。
水谷隼が現役を引退してから日本男子を引っ張ってきた同4位の張本智も、松島の台頭を歓迎した。ランキングを抜かれたことについて「最初は凄く悔しかった」としつつも「間違いなく松島君の台頭が日本チームの底上げになったし、僕自身の実力の底上げにもなった」と感謝する。海外ではなく、日本にも高いレベルで争えるライバルが出現。団体ではチームメートとなり「一番、心強い味方」と評してきた。
今年4~5月の世界選手権団体戦決勝でストレート負け。そのリベンジの意味合いもあった。「一回勝ったという証拠と自信が僕たちには足りなかった。自信を得てこれからに向けて進んでいける」と張本智。60年ぶりの金メダルが、新時代の幕開けとなった。

