台風25号被害、三浦で新たに1人の死亡確認 「発生から72時間」迫る

記録的大雨となった台風25号で、神奈川県は23日、三浦市内で新たに1人の死亡を確認した。関係者によると、横須賀市内でも同日、1人が心肺停止の状態で発見された。県内で死亡・行方不明となっているのは計5人。24日午後には生存率が一気に下がるとされる「発生から72時間」が迫り、消防や県警、自衛隊などが安否不明者の捜索を続けている。
県などによると、23日に死亡が発表されたのは三浦市初声町和田に住む30代の女性。崖崩れで住宅が全壊し所在が分からなくなっていたが、22日夜に心肺停止の状態で発見された。
関係者によると、横須賀市長井2丁目の住宅では23日午後に新たに1人が心肺停止の状態で発見された。この住宅は崩落した土砂の流入で全壊し、住んでいた70代の夫婦と連絡が取れなくなっていたが、22日に夫が見つかり死亡が確認された。同1丁目では土砂が流れ込んだ住宅で60代女性が死亡した。
三浦市内では、同市南下浦町上宮田のアパートが崖崩れで全壊。居住する20代の女性が行方不明になっている。23日も朝から時折強い雨が降る中、消防などによる捜索が行われたが、日没までに発見することはできなかった。捜索は24日も行われる。
同市立旭小学校では北側の斜面が崩落。敷地内に土砂が流れ込み、鉄骨造の体育館の壁を突き破った。市教育委員会によると、同校は25日まで休校措置をとる。
一連の被害を受け、黒岩祐治知事は23日、土砂が流れ込み通行規制が続く横須賀市馬堀町4丁目の県道209号と同市林5丁目の国道134号の被災現場を視察した。視察後は陸上自衛隊武山駐屯地(同市)を訪れ、県の災害派遣要請を受けた救助活動に対し感謝を伝えたという。
死者が出たことについて知事は「命を守ることを最優先に防災対策に当たってきた。本当に残念でならない。心から哀悼の意を表したい」と述べ、ハード・ソフトの両面から崖崩れ対策に注力する考えを改めて示した。
京急電鉄は土壌の水分量が運行基準を下回らず、21日午後から本線の一部区間で運転を見合わせていたが、23日の始発から全線で運転を再開した。同線は上下線760本が運休などし、約17万3千人に影響した。
