大の里(右)が引き落としで藤凌駕を下し1敗を守って勝ち越しを決めた(カメラ・今西 淳)

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◆大相撲秋場所9日目(21日、東京・両国国技館)

 横綱・大の里が初顔合わせの西前頭4枚目・藤凌駕を引き落とし、勝ち越しを決めた。1敗で単独首位をキープ。2年連続で制している得意の秋場所で、1年ぶりの優勝を狙う。大関・霧島は小結・大栄翔に引き落とされて4敗となり、綱取りは振り出しに戻った。大関昇進が懸かる関脇・熱海富士は東前頭2枚目・高安を押し倒して7勝目。大の里を2敗で熱海富士、新関脇・藤ノ川、平幕の美ノ海と金峰山が追う。

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 大の里と藤凌駕の一番をどう評価するか。左足で踏み込み右肩で当たっての引き落とし。相手は初顔の若手。本来なら当たりを受け止めて、右を差して左を押っ付けながら前に出る横綱相撲が見たかった。少し左に動いてのはたき込みなのであまり文句は言わない。私が指摘してきた、まともに引いてしまう“毒まんじゅう”だったら「何やってんだ」と叫んでいた。

 しかし、残り6日、このまま“Vロード”を走れるかといったら疑問は残る。今場所は前に出たかと思えば“毒まんじゅう”が顔を出している。安定感に欠けているという印象がある。

 10日目は伯乃富士が相手。優勝に向けての最初のハードルといっていいだろう。堂々と前に出て勝つことができれば、一気に走る可能性が高い。つまずいてこければ大混戦になって熱海富士らにスポットライトが集まる。相撲の根幹である番付の重みを大の里には示してもらいたい。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)