AI活用の「チャットどまり」をどう変える? 中小企業の業務変革を目指す「AIクラウドワークス」
冒頭に登壇した吉田氏は、日本の既存企業400万社のAI化を支える「AI実装インフラ」構想を示した。特に重視するのが、専門人材の確保に課題を抱える中小企業への支援だ。

吉田氏によると、クラウドワークスはフリーランスのマッチングを基盤としながら、人材派遣や正社員紹介、開発・運用の受託などへ事業を広げてきた。AIの普及を受け、企業が必要とする人材や支援の形も変わりつつあるという。
同社は2026年3月、AI導入を支援する「AI-BPO」の提供を開始した。特定のツールの導入に限定せず、顧客の経営課題に合わせて業務改善を支援する取り組みだ。吉田氏は、開始から2日間で10社から声がかかったと振り返り、経営者の強い関心を感じたと説明した。

そこで聞こえてきたのが、AIを自分で使いこなす時間を確保できない、業務を自動化したくても社内に実装を担う人がいない、といった声だ。自らAIエージェントを動かせる経営者であっても、出力の確認や改善の指示には継続的な時間がかかる。吉田氏は、経営者が本来の仕事に集中するためにも、AIに関する業務を気軽に依頼できる場が必要だと述べた。
こうしたニーズを受け、8月20日に正式提供を開始したのが「AIクラウドワークス」である。AIの実装・導入に関する仕事を、技術者や専門家に依頼できるマッチングサービスだ。

投影資料では、AI人材1万人の登録に加え、AI-BPOを含む実績として33業種・17業務領域の相談対応、5万円から2,000万円までの受注実績が示された。登録者にはAIエンジニアだけでなく、AIに詳しい営業や人事など、実務の専門性を持つ人材も含まれる。
吉田氏が目指すのは、企業にとって必要なAI実装を調達できる「AI実装のインフラ」と、個人が知識や経験を生かして稼げる「報酬のインフラ」の両立だ。必要なときに必要な分だけ専門性を活用できる仕組みによって、中小企業のAI導入と個人の活躍の場を広げようとしている。

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