病院職員にアドバイスするミルクボーイの内海さん(右端)とツートライブのたかのりさん(右から2人目、米子市で)

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 お笑いの力を病院の力に--。

 米子市の鳥取大病院は16日、漫才コンビ「ミルクボーイ」などを講師として招き、職員に漫才体験をしてもらうユニークな研修を開いた。分かりやすく伝える力や、聞く力を学び、患者や職員間のコミュニケーションを円滑にすることを目指している。(高田理那)

「ここで1回ツッコんだら?」

 医師や看護師、薬剤師ら44人が参加し、その場で2人1組のコンビを“結成”。スキューバダイビングや子どもに「桃太郎」を読み聞かせるなどの設定が書かれた台本を基に、ボケとツッコミを考えてネタを完成させ、漫才を練習した。

 「ここで1回ツッコんだらどう?」「最初の一言は短い方がいいかも」。ミルクボーイや、漫才大会「THE SECOND」2025年王者「ツートライブ」などの7人が、表現方法やオチについて熱心に指導。参加者はお笑いのプロのアドバイスを参考にネタを仕上げていった。

 その後、希望した7組が同僚ら約250人の前で発表。医療の専門用語を使った職員ならではの漫才もあり、会場は笑いと拍手に包まれた。

 外科医2人のコンビは、「3分間クッキング」のネタを披露した。「じゃあ、まず材料を切っていきます。あれ、この包丁全然切れないな。メス」「はいメス、ってなんでやねん。切れるか!」。料理の先生役が調理方法や具材でボケて、司会役が軽快にツッコむと、同僚らから大きな笑いが起きていた。

 参加した看護師(41)は、「ツッコミを考えるのは、患者さんの言葉の意味をくみ取って返事をすることと似ていると思った。業務に生かし、患者さんを笑顔にしたい」と意気込んでいた。

 同病院は19年から、客室乗務員やアナウンサーなど外部から講師を招いて接遇研修を行っている。漫才を取り入れる研修は2回目で、いずれも吉本興業(大阪)に依頼した。

 研修終了後、武中篤病院長は報道陣の取材に対し、「患者さんには良いニュースも、悪いニュースも伝えなくてはいけない。寄り添う気持ちを伝えられる練習になればうれしい」と話していた。