【全文】衝撃の「ふんどし姿」も!″福岡県議会のドン″ 藏内勇夫「144ページもの写真集」を入手!
″ドン″づくしの豪華本
白い腹巻に締め込み姿の男。夏の風物詩、博多祇園山笠の一幕だろうか。満面の笑みで指差しポーズを決めるこの人物こそ、目下、″日本で一番悪い男″として注目を浴びる福岡県議会のドン・藏内勇夫前議長(72)だ。
そのドンが過去に、写真集を出していたことはあまり知られていない。タイトルはズバリ『藏内勇夫的』。’23年12月に制作され、その後、藏内氏主催のパーティなどで配られていた。144ページにも及ぶ豪華本で、これでもかというくらい″ドン″一色。孫と遊ぶドンや短パン姿でリラックスするドンなど、プライベートの写真がふんだんに収められているのだが--持ち主の男性はこう憤るのだった。
「2万円もするパー券を買わされたあげく、こんな写真集を持たされて処分に困りました。ナルシスト写真の他には国会議員や割烹料理店の女将が藏内氏をヨイショする寄稿文も……一体誰がこんな写真集を欲しがるんだろうと思いました」
写真集には「友よ。」と題した寄せ書きもあり、47人が藏内氏との思い出を綴っている。
麻生太郎自民党副総裁(85)は、自身が自民党総裁選に出馬した際、〈全国津々浦々、藏内会長が先頭に立って応援に回っていただきました〉と書き、建築家の隈研吾氏(72)は〈藏内先生は、とてもお洒落でセンスがよくて〉と持ち上げる。
服部誠太郎福岡県知事(71)は〈政治家としての鋭いまなざし〉に感嘆させられたと称えていた。自身の礼賛で溢れた写真集は、藏内氏の過剰な自意識と、身近な取り巻きたちの迎合ぶりを象徴しているようだ。
告発者が続出している
約40年にわたり福岡県議を務めた藏内氏が突如辞職したのは今年8月25日。正副議長ポストを巡る金銭授受疑惑、約3年間で2億6000万円超に膨らんだ公費海外視察など、次々と問題が噴出する中での退場だった。藏内氏は辞職後、NHKのインタビューで「議長人事等での金銭のやり取りは一切ない」と全面否定している。だが、これで一連の問題が終わるわけではない。
9月4日付の朝日新聞には、副議長経験者による「副議長就任後に現金500万円を要求され、議会関係者に渡した」という証言が掲載された。金銭授受を証言した議長・副議長経験者はこれで6人目だ。ある福岡政界関係者はこう証言する。
「カネを渡したとする者は6人どころではありません。選挙後に藏内氏から呼び出され、協力した見返りに300万円を要求されたと話す人物もいます。ただ、報復を恐れて公には名乗り出ていません」
問題を最初に告発した吉松源昭(もとあき)県議(58)は、7月に福岡県警の任意聴取に応じたと明らかにしている。捜査員からは、「通り一遍の捜査で終わらせるつもりはない」と言われたという。300万円を渡したという人物も既に捜査に協力している。
「先月、福岡県警の刑事から聞き取りを受け、当時のことを洗いざらい話しています。藏内氏も捜査の動向はある程度耳に入っているはず。今回の辞職も、捜査当局の動きを意識したのではと囁かれています」(前出・政界関係者)
県議らが享受してきた″甘い蜜″の実態も明らかになっている。西日本新聞は9月2日、県議らが海外活動で「昼間から飲酒」「行事に遅刻」していたことに加え、ハワイに妻を伴って、結婚記念日の船上パーティまで開いていたと報じた。
その主役だったのが、写真集の寄せ書き執筆者でもある原口剣生氏(72)。そして井上忠敏氏(79)の両県議だ。いずれも議長経験者で県議団の重鎮である。
ハワイの船上パーティに参加した人物がこう振り返る。
「『今日の夕食会は船上で行う』ということで会場へ向かいました。原口先生や井上先生が奥さんと一緒でも、その時は特に不思議に感じませんでした。アメリカでは、ファーストレディー同伴が当たり前という感覚でしたし……。原口先生は全員の前で奥さんと熱いキスを交わし、会場は大いに沸きました」
福岡県議会の″常識″は、世間の常識とはだいぶ違うようである。
『FRIDAY』2026年9月25日号より
取材・文:甚野博則(ノンフィクションライター)
