“障がい者”専用スペースの「悪質な“不正駐車”」を完全ブロック!

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“障がい者”専用スペースの「悪質な“不正駐車”」を完全ブロック!

 大型商業施設や公共施設などの駐車場には、車椅子利用者や歩行が困難な方のために、出入り口に近い利便性の高い場所に専用の駐車スペースが設けられています。

 しかし、こうした区画に健常者が「少しの時間だから」「他が空いていないから」といった理由でクルマを停めてしまう「不正使用」が後を絶ちません。

【画像】「すげえぇぇ!」 これが悪質な「不正駐車」を完全ブロックする仕組みです!(9枚)

 本当に必要としている人がクルマを停められず、施設の利用自体を諦めてしまうという事態は、長年にわたって深刻な問題となっていました。

 こうした悪質な不正利用を根本から防ぐための画期的な仕組みが、埼玉県上尾市にある大型商業施設「イオンモール上尾」で2026年9月15日から導入されました。

 今回の導入は、全国に展開されるイオングループにおいても初の事例だと発表されています。

 導入された「VEEMO Welfare(ビーモ ウェルフェア)」と呼ばれる障がい者等用駐車スペース適正利用システムは、VEEMO(本拠:東京都江東区)の開発したもので、ドライバーの良心やモラルに依存していた従来のルールを根本から覆し、不正な駐車を物理的に排除する仕組みを持っています。

 これまでの専用駐車スペースは、路面に車椅子のマークがペイントされていたり、カラーコーンが置かれていたりする程度で、物理的な進入を防ぐことはできませんでした。

 これに対し新システムでは、駐車枠の中央部分に頑丈な専用スタンドが設置されています。

 通常時、このスタンドは立ち上がった状態となっており、車両が進入できないように駐車スペースを完全にブロックしています。

 これにより、資格を持たない一般車両が安易に駐車しようとする行為を文字通り物理的にシャットアウトすることが可能になるのです。

 イオンモール上尾では、施設内に設けられている障がい者等用駐車スペースのうち、4箇所にこの専用機器が設置され、「パーミット+(プラス)」というサービスを通じて提供が開始されました。

 この強固なブロックシステムを解除してクルマを停めるには、スマートフォンのアプリを用いた厳格な認証が必要となります。

 システムの鍵となるのが、障がい者手帳の情報をスマートフォン内に登録できるデジタル障がい者手帳アプリ「ミライロID」との連携です。

 ミライロIDは、ユーザーが自身の手帳情報や必要なサポート内容をあらかじめ登録しておくことで、協力事業者での割引や支援をスムーズに受けられるようにする公的な本人確認書類の代替アプリです。

 そしてこの駐車システムを利用する際は、ミライロIDと連携したユーザーのみが専用のアプリ操作を行う権限を持ちます。

 正規の利用者がアプリから操作を行うか、あるいは遠隔のオペレーターを通じて指示を出すことで、駐車枠の中央にあるスタンドが自動的に下降し、初めてクルマを停められる状態になります。

※ ※ ※

 このシステムの導入は、施設管理者と利用者の双方に大きなメリットをもたらします。

 施設側にとっては、これまで警備員やスタッフが目視で確認し、不正利用者に注意を促すといった人員的コストや精神的な負担を大幅に削減することができます。

 一方、本当に専用スペースを必要としている利用者にとっては、現地に到着したものの健常者のクルマで満車になっていて駐車スペースに困るというトラブルが劇的に減少し、いつでも安心して確実にクルマを停められる環境が約束されます。

 VEEMOは、今回のイオンモール上尾での運用をモデルケースと位置づけており、今後は全国の商業施設のみならず、医療機関や公共施設、空港などへも同様のシステムを展開していく方針です。

 長年の課題であったモラルなき迷惑駐車問題は、デジタル技術と物理的なバリアを組み合わせたこの最新鋭のシステムによって、解決に向けて動き出しているのです。