プロジェクトに参加する生産者(いずれも新潟県長岡市で=江口だんご提供)

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 【上中越】長岡市の生産者2人と和菓子店の江口だんご、食品販売会社は、与板地区の耕作放棄地でヨモギを栽培し、ブランド化を目指す「里山めぐりプロジェクト」に取り組んでいる。地場産原料の安定調達、里山の自然保護、地域の仕事創出の循環につなげる。

 同地区の丸山昌幸さん(43)と小林健紀さん(44)は、同級生で互いが稲作農家だ。「新しい品目を取り入れたい」と以前から話していて、県内で栽培され、身近な作物のヨモギに目を付けた。長岡地域振興局に相談し、地区内で増える耕作放棄地を活用できるとして、2025年2月に経営品目に加えた。

 江口だんごは元々、山古志地区でヨモギを確保していた。だが、近年は山林への熊出没などで採り手が激減し、原料の確保が深刻な課題となっていた。

 代表の江口太郎さん(57)が新たな取り組みを考えていた時に、丸山さんと小林さんから相談を受け、同プロジェクトが動き出した。「越後里山よもぎ」のブランド名で普及していきたい考えだ。

 現在は地区内の計4枚、20アールで栽培する。草刈りをしてからトラクターで耕し、自生のヨモギを植え付け、何度か草刈りをして管理する。ヨモギの草が伸びてきたら、上部の柔らかい部分20センチを摘む。生育が旺盛で、年に数回収穫できる。

 中でも、雪解けの春に最初に芽吹く「一番ヨモギ」は香りがまろやかで、味わいが最も良いとされる。江口だんごがこれを原料にした商品を作り、6月にお披露目のイベントを開いた。生産者2人も売り場に立ち、来場者の「おいしい」の感想から手応えを感じたという。27年は新たに耕作放棄地20アールを借り、面積を増やす予定だ。

 江口代表は「おいしい商品は元の原料が良くなければならない。生産者、販売会社とチームを組み、新潟県の菓子文化を守っていきたい」と抱負を語った。

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