巨人・坂本勇人 東京ドームでいざ史上2人目500打点「背中を押してくれてるなと感じます」
巨人の坂本勇人内野手(37)が16日、逆転V完結へ必勝を誓った。首位の阪神を0・5差で追い、18日から中日、ヤクルトと東京D3連戦に臨む。9月はスタメン出場の全4戦でヒットを放つなど好調の背番号6。現在、長嶋茂雄と並んで史上9位の通算2471安打を積み重ね、史上2人目となる本拠・東京Dでの500打点もあと3に迫る。現役選手で唯一、08年の「メークレジェンド」を知る男が、メモリアルな一打でチームを伝説の再現に導く。
まだ焦る必要はない。優勝争いの行方を左右する東京D三番勝負を前にしても、百戦錬磨の坂本は泰然自若だった。「今までと変わらず、いい準備をして試合に臨むだけです」。13~15日のDeNA戦(横浜)で今季4度目となる同一カード3連敗を喫したが、阪神もまた同期間に中日に3タテを喫するなど7連敗中で、ゲーム差は0・5差のまま。シーズンの残り12試合で一戦必勝の姿勢を貫き、ミラクルVを完結させる。
最大5差から虎のしっぽをつかんだ勝負の秋。シビれる佳境で、頼もしい打棒を発揮している。9月は5か月ぶりに3試合連続でスタメン出場を果たすなど、ここまで月別最高の打率2割9分4厘。「5番・三塁」で出場した13日のDeNA戦では4回2死一塁から左前打を放ち、長嶋茂雄の通算2471安打に並んでNPB歴代9位に浮上した。「(数字上で)並んだだけなので」と振り返ったが、本拠地に戻って迎える3連戦で“ミスター超え”に期待がかかる。
もう一つの節目も視界に捉えている。東京Dでの通算打点は497で、阿部慎之助(639)に次ぐ2人目の500打点まであと「3」に迫っている。20年目の今季は7月7日の阪神戦で決勝の3点適時二塁打、同17日の中日戦ではサヨナラ3ランと本拠地で印象的な一打を放ってきた。「球場の雰囲気は敏感に感じていますし、背中を押してくれてるなと感じますね」と思い入れを語る東京Dで大台に到達すればすなわち、勝利がグッと近づく。
高卒2年目だった08年は遊撃の定位置をつかみ、最大13差をひっくり返す大逆転Vに貢献した。「メークレジェンド」と語りつがれるミラクル優勝を経験している唯一の現役選手となった。当時と同じく阪神を追走し「僕たちは追いかける側なので。一戦、一戦やるしかない」。目の前の試合に集中できることこそ、追う立場の強みであることを知っている。
ローテーション通りなら18、19日の中日戦は大野、金丸と両左腕の先発が予想される。橋上監督代行が「長年やっている選手はしっかりした技術は間違いなく持っている。大事な試合になるほど技術力は身を助ける」と信頼を寄せられる坂本がオーダーに名を連ねる可能性もある。「全員で戦うしかない」と背番号6。東京Dでの初安打も初打点も「メーク-」の08年だった。18年前の伝説を再現する時だ。(内田 拓希)
